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「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」 [ストリーミング]





≪ストーリー≫
NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。
名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。
パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。
調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。

劇場で予告編を観たときから、
「これは観たい」と思っていたのだが、
コロナ騒動が起こってあっと言う間に終わっていた。

ユーモアミステリーは非常に好きだし、
俳優たちがまた全部好み。
ダニエル・クレイグ、ドン・ジョンソン、クリストファー・プラマー、
ジェイミー・リー・カーチス、トニ・コレット。
このメンツだけで面白くなりそうじゃないか。

ミステリーというヤツは厄介で、
ネタバレしないように感想を言うのが難しい。
とりあえず設定は良くある話で、
著名な犯罪小説作家とその遺産に関する、
彼のろくでもない家族たちの物語。
わかりやすい善人と子悪党とただの小心者。
良い意味でわかりやすくてとても良い。
そして尊大な探偵。
一見わかりやすい真相に見せかけて、
その実そこには組んずほぐれつのややこしい話が絡んでいて・・・。

曲者たち揃いの俳優を楽しむだけでも価値がある。
そしてユーモラスでスタイリッシュなミステリーは、
楽しくて素敵な時間を与えてくれる。

こういう軽妙洒脱な感じ、
アジア人とはやはり違う感覚なので、
たまにはこういう映画も楽しみたくなる。

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「答えより問いを探して 17歳の特別教室」 [電子書籍]


答えより問いを探して 17歳の特別教室

答えより問いを探して 17歳の特別教室

  • 作者: 高橋 源一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/08/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


あたりまえを疑ってみると、知らない世界が見えてくる。「読む」と「書く」の体験をとおして自分が変わる、人生が変わる。子どもも大人も目からウロコの、超・文章教室!
「ぼくは、先生の役割って、一つの狭い常識のなかで生きている人に、そうじゃないよと教えてくれて、でも、その答えは自分で見つけなさいよ、といってくれることだと思います。」(本書より)
「17歳の特別教室」シリーズ=大人前夜のきみたちへ。学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業。

源ちゃんの「飛ぶ教室」に砂鉄さんが出演した際、
この本の題名もちらっと出てきて、
その題名から「わかりやすさの罪」にも通じるものがあると感じて、
即刻購入。

「17歳の特別教室」ということは、
大人には簡単すぎる話じゃないの? 
そう思われる方もいらっしゃるだろうが、
17歳をバカにしちゃいけない。
そして当然教える側の源ちゃんも、
17歳だからって手加減なんかしていない。
もちろん大学の授業よりは簡単な課題を選んだり、
そういう意味での工夫はしているだろうけれど、
源ちゃんは17歳をバカにするような人じゃない。
だから大人だって充分勉強になる。

マニュアル世代というくくりは好きじゃない。
ただマニュアルがあれば強い、
そういう人がいることは実感としてわかった。
そして彼らのタイプとして言えることは、
「マニュアルで過程も答えも知りたい」という気持ちが強いこと。
本来答えは思考と過程の先にあるもので、
そのためにはまず問いかけが必要となる。
マニュアルで答えを得ることになれてしまうと、
問いを持つことを忘れてしまう。
そもそも問いを持たないから根本を理解しない、
形とその成り立ちは理解するが、
自らが抱いた問いがないから忘れやすい。
言葉は悪いが問いを考えることをわすれている。
だから源ちゃんがどんなふうにこの題名を教えるのか、
どんな課題を使って言葉にするのか、
非常に興味があったし自分でも知りたかった。

残念ながらこの源ちゃんの手法は授業の一つであり、
なかなか仕事の上でそのままは使えない。
何よりいい歳をした大人に対して、
読むことと書くことなんて仕事上で要求して、
そこから考え方を変えることを要求するのは難しい。
願わくばこの本を直接読ませたいが、
「17歳の特別教室」という言葉が躊躇させる。
大学の授業も昔とはずいぶん変わって、
先生も色々な人が客員として招かれて、
源ちゃんのようにユニークな授業をしているようだ。
だから学ぶことは相手も自分の年齢も関係なくて、
立場とか偉いとかそういうこととも無関係。
そういう意味ではこの本は多くの大人にも読む価値があるし、
ひいては自分の子供や家族にも影響を与えられる。
謙虚な気持ちで本書に向かい合うと、
いろいろなことに目を開かされる。

とてもいい本を読んだのだが、
そこで語られていることを人に伝えるのは難しい。
まして「答えを得るのではなく問いを自分で探してほしい」という要求は、
一人の大人に対してするには厳しいものがある。

今ちょっと袋小路に自分が入った気分だw。

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「スウィング・キッズ」 [ストリーミング]



【あらすじ】
1951年朝鮮戦争中、最大規模の巨済島捕虜収容所。新しく赴任してきた所長は収容所の対外的イメージアップのため、戦争捕虜でダンスチームを結成するプロジェクトを計画する。収容所一番のトラブルメイカー、朝鮮人民軍のロ・ギス、4ヶ国語をあやつる満州出身の無許可通訳者ヤン・パンネ、いなくなった妻を捜す朝鮮民間人捕虜のカン・ビョンサム、ダンスの実力を持つものの栄養失調の中国人捕虜シャオパン、そして彼らのリーダーとなる、前職ブロードウェイタップダンサーの黒人下士官ジャクソンまで、紆余曲折の末に集まった彼らの名は“スウィング・キッズ”!それぞれの事情でダンスをすることになった彼らに公演の話が舞い込むが、国籍や身分の異なる寄せ集めダンスチームの前途はいかに――。

やはりそこは捕虜収容所だったー。

とても幸せな気分で映画を観ていた。
COVID-19の関係でオンライン上映が同時に行われ、
家で気持ちよく観ながら、
拍手や身体を動かしたりしながら、
「映画館じゃなくて良かったかも知れない」
余りにもハッピーな気持ちでそう思いながら観ていた。

でもそこに戦闘はなくても、
やはり戦争中であり、
イデオロギーと人種差別の横行する場所だった。

ダンスも素晴らしいが、
登場する脇役のビッグバンドも素晴らしい。
白人至上主義の人間からはバカにされても、
ジャズはコードが決まっているから単純だとバカにされても、
私はジャズが好きだし黒人音楽が好きだ。
だから2時間本当に幸せな時間が過ごせた。

エンドロールで流れるビートルズの「Free as a Bird」、
これが滅茶苦茶心にしみるけれど、
この幸せな2時間を心にしまって、
私はこの映画を存分に楽しんだと思いたい。
最後の残酷でどうしようもない現実もまた必要だが、
時にはそれを忘れることも必要だから。

ありがとう。
私はこの映画と出会えて幸せ。
メディアがでたらきっと買うし、
何度も見返す映画とまた出会えた。


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「アンダードッグ 二人の男」 [ストリーミング]


アンダードッグ 二人の男(初回生産限定) [DVD]

アンダードッグ 二人の男(初回生産限定) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2018/04/04
  • メディア: DVD


<ストーリー>
家を持たない不良グループのリーダー・ジニルは、仲間と一緒に盗みと転売を繰り返し生き抜いていた。
ある日、ジニルが“仕事”でミスを。
稼ぎ損ねた穴を埋めるべく、ガヨンはジニルには無断で売春を装った詐欺を実行する。
それを知ったジニルは現場に乗り込み、ガヨンと一緒にいた男・ヒョンソクの高級車を盗んで逃走。
しかし、その後ヒョンソクに探し出されて捕まったジニルは、車を弁償するため多額の借金を抱えることになってしまう。
借金のカタにガヨンを監禁し、自らの営む違法風俗店で働かせるヒョンソク。
ジニルは愛するガヨンを救おうと、急いで大金をかき集めようと奔走するのだが…。

クッソつまんねー。
ガキがクソガキ過ぎてバカでどうしようもない。
カラオケ屋で売春までさせているマ・ドンソク演じるクソ男もひどいけど、
父親の顔を見せたときはさすがの演技力。

基本的にアイドルに興味がないので、
俳優に肩入れもできなきゃ、
バカすぎて主人公たちにも思い入れなし。

ここまで頭が悪ければ破滅する。
そういう青春映画ってことか。

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「凍える牙」 [ストリーミング]


凍える牙 [DVD]

凍える牙 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2013/02/21
  • メディア: DVD


【ストーリー】
突如、男の身体が発火、炎上する事件が発生。しかもその遺体には獣の咬傷が残されていた…。 この捜査に、殺人課の刑事サンギルと新米刑事ウニョンが当たることになった。サンギルは昇進を逃し続けており、新しくパートナーとなったウニョンを疎ましく感じながらも手柄を挙げようと勝手に捜査を進めていく。やがて、同じ獣による第二、第三の咬殺事件が発生し、連続殺人へと発展。しかも咬殺していた獣は犬と狼の交配種であるウルフドッグと判明する…。いったい誰が、何のために、狼の血を引く“殺人犬"を操っているのか。捜査チームの中で唯一その衝撃的な殺人の瞬間を目撃したウニョンは、サンギルや同僚たちによる男社会特有の差別的な扱いを耐え忍びながら、真相ににじり寄る。この異常な事件の裏には何があるのか?手掛かりを追う毎に、哀しみの連鎖が謎に包まれた連続殺人事件の闇を深めていく――。

ラストで大号泣。
いや、まさかでした。
安定のソン・ガンホとイ・ソンミンに、
日本の直木賞作家乃南アサの原作。
何も疑ってはいなかったけれど、
逆に言うと予想外のものに泣かされた。
あのつぶらな瞳が・・・。 
 
多少作りが甘いところはあるけれど、
そこはそれ、
ソン・ガンホとイ・ソンミンのファンだから、
それだけでも楽しめてしまう私w。
さすがに日本の原作だからなのか、
普通の韓国映画ほどドロドロもしていないし、
残酷さも控えめ。
韓国映画入門にも良いかも。

まぁいずれにしても、
女優イ・ナヨンが衷心なので、
主演とは言えソン・ガンホも控えめだし、
そういう映画だと思ってみれば、
あと犬好きな自分としては、
そこそこでまぁまぁと言うことで。

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「チェイサー」 [DVD&Blu-ray]


チェイサー [DVD]

チェイサー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: DVD


内容紹介
10ヶ月に21人を殺害し、アジア全土を揺るがした実在のユ・ヨンチョル事件を基に衝撃の映画化!
世界中を熱狂させた戦慄のクライム・サスペンス!
デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。
時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発。
ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着く・・・
「女たちは俺が殺した。そして、最後の女はまだ生きている。」
捕らえられたヨンミンはあっけなく自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまう。
警察すらも愚弄される中、ジュンホだけは、囚われた女の命を救うため、夜の街を猛然と走り続ける。
交錯する二人の運命は、やがて想像を絶する衝撃の結末へと向かっていく――

凄まじい。
この救いのなさが韓国映画。
ここで手加減するのが日本やハリウッド。
そもそもハリウッドにはハッピーエンドの法則があるから、
なかなかそこからはずれられない。
そこを抉って掘り進んで心臓を鷲掴みにするのが韓国映画の神髄。
そこそこ古い作品とは言え、
その精神はむしろエグイくらい観るものを抉る。

パク・チャヌクの「復讐三部作」もそうだけど、
「もうそこでやめて」とこっちが懇願しても、
映画はやめないしどんどんエスカレートする。
面白いのだから当たり前なのだけど、
これが苦手な人もいるんだろう。
でもその代わりこの沼にはまったら最後、
やはり抜けようにも抜けられないのだ。
この映画がどこまで事実に基づいているかはわからないが、
映画とは言えこの描き方は凄まじいのひと言。

なので覚悟がなければ観ない方が良い。
ビックリするほどに描写が生々しいし痛いから。

本当に韓国映画は痛い。
でもそれは物理的肉体的傷みだけではなく、
登場人物の心の痛みも伝わってくるからだ。
韓国人にしか描けない心理描写。
それこそがどんなジャンルでも最高の強み。

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「新聞記者」 [WOWOW]


新聞記者 [Blu-ray]

新聞記者 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: Blu-ray


【ストーリー】
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。
愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。
真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!

「この国の民主主義は形だけで良いんだ。」

古いシネコンで、
無理矢理都合をつけて観に行った。
普段行っている映画館と違って、
椅子も小さくて座りにくい、
映像も不鮮明、
スロープも急でみにくい。
それでも食い入るように見入って、
身体中が冷たくなって映画館をあとにした。
そしてその頃比較的親しかったある人に、
わずかながら抱いていた疑いが核心になり、
その人を真っ直ぐに信じられなくなるきっかけになった。

今思えばものすごい転機になった映画だった。

この映画を最初に観たときは、
全く韓国映画に興味もなくて、
シム・ウンギョンのことも知らなかった。
それから1年余り。
随分と自分の興味もものの見方も変わってしまった。
その、ある人との関係性も。
あの時はまさかこの映画が、
日本アカデミー賞を席巻するなんて予想もしなかった。
あの読売テレビ系列のお膝元で。

そして世界中がこんな状況になることも予想しなかった。 
 
世界は動いている。
この映画もまたいつかクラシックになる。
「こんなバカな時代もあったのか」 
そういわれるじだいになって欲しい。
それにはあとどのくらい国民の命が失われるのか、
血税が国民とは無縁のところで使われるのか。
それは遠くない未来に終わると信じたい。

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「i-新聞記者ドキュメント-」 [WOWOW]


i-新聞記者ドキュメント- [DVD]

i-新聞記者ドキュメント- [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2020/07/15
  • メディア: DVD


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
権力とメディアの“今”を描いた『新聞記者』のプロデューサーが森達也を監督に迎え、東京新聞社会部記者・望月衣塑子自身の活動を追った社会派ドキュメンタリー。菅官房長官や籠池夫妻など、渦中の人々が登場し、報道では観られない素顔を映し出す。

劇場上映時に都合が合わずに行かれなかった。
望月記者も森監督も好きなので、
早く観たかった。
が、すまん。今になったw。

何十行もいろいろな言葉をここに書いた。
でも消した。

何よりこの映像を「観てくれ」としか言えないから。
森監督のとらえた現実、壁は厳しい。
それはおそらく我々が知る以上のことだ。
だから直接観るしかない。
体感するしかない。

森監督がとらえた映像の闇、
望月記者が動き回る行動の原動力、
発する言葉の裏にあるもの。
真っ直ぐにそれをとらえて、
そっと裏をのぞいてみること。

それにしても脅迫電話の非道さ。
何処かに雇われているのだろうが、
人として恥ずかしくないのか。
人としての尊厳を忘れた奴ら、
それが日本を分断しているのか。

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「風の谷のナウシカ」 [映画]


風の谷のナウシカ [DVD]

風の谷のナウシカ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: DVD


<ストーリー>
舞台は「火の7日間」といわれる最終戦争で現代文明が滅び去った1000年後の地球。風の谷に暮らすナウシカは、「風の谷」に暮らしながら、人々が忌み嫌う巨大な蟲・王蟲(オーム)とも心を通わせ、有害な瘴気覆われ巨大な蟲たちの住む森「腐海」の謎を解き明かそうとしていた。そんなある日、「風の谷」に巨大な輸送機が墜落、ほどなく西方のトルメキア王国の軍隊が侵攻してくる。墜落した輸送機の積荷は、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという最終兵器「巨神兵」であった。そして、少女ナウシカの愛が奇跡を呼ぶ・・・。

実は劇場で初ジブリ。
TVで「火垂るの墓」は何度も観たけれど、
他のジブリ作品を観たことはなく、
なんとなくチャンスを逃してそのまま過ぎてきた。
今劇場にジブリが罹っていることは知っていたが、
当然自分には関係ないと思っていた。
しかしラジオを聴いていたときに、
リスナーさんからのお便りが心に引っかかった。
「伊集院光とらじおと」に、
「娘と一緒に『風の谷のナウシカ』を観に行くことになったが、 
 何度もTVで観ているので何とも思っていなかったけれど、 
 劇場で観るのは別物でした。 
 風が吹き抜けました。」
「行こう」と思ったw。

とんでもない映画だった。
アニメとかジブリとかそんなことは全く関係なく、
こんなスゴイ設定を映像化して、
人間が如何に傲慢な存在かを思い知らされ、
自然と共生する心がどれだけ大切なことか、
今COVID-19が猛威を振るっているからこそ、
観ていて心から感じるものがあり、
心の底から共感できるものがあった。

もちろん私のような人は少ないので、
ここで細部に触れても仕方ない。
ただもうビックリしたとしか言えないのだ。
調べたところ公開は1984年3月。
1984年と言えば母親が亡くなった年。
私はその頃地獄のさなかにいたのだが、
いろいろな意味で自分の人生にいろいろな影響があった。
思えばこの年はいろいろな名作を生んでいると個人的には思う。
バブル前の時代ではあるが、
80年代のめまぐるしく時代が動き、
音楽もアニメも映画も文化も刺激的に、
沢山のものを生み出していた。

その時の作品を初めて観て、
あらためてすごい時代だったと思うのとともに、
普遍性と今の時代に通じるものを多く感じて、
心が震えて感動した。

それにしても日本って、
名作メディアを販売しなくなるのが早すぎるよ。

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「スウィンダラーズ」 [ストリーミング]


スウィンダラーズ [Blu-ray]

スウィンダラーズ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: Blu-ray



【あらすじ】
詐欺師だけをダマす詐欺集団×特別捜査本部のエリート検事
こいつらだれも信じるな!
韓国を驚かせた希代の詐欺師チャン・ドゥチルが死亡したというニュースが発表される。
しかし、詐欺師だけをダマす詐欺師ジソンは、チャン・ドゥチルがまだ生きていると確信し、事件の担当検事パク・ヒスに、彼を捕まえようと提案する。
パク検事の非公式捜査ルートである詐欺師3人組コ・ソクトン、チュンジャ、キム課長も合流して、行方をくらましたチャン・ドゥチルの側近クァク・スンゴンに接近するため、新しい作戦を立て始める。
しかし、パク検事はチャン・ドゥチル検挙ではなく、別の目的のためにひそかに違う作戦を立てていた。
これに気づいたジソンと他の詐欺師たちも互いにダマされないため、それぞれの計画を立て始めるが…。

重い映画が続いたので、
ちょいとニヤリとできるものを求めて。

はい、お見事。
こんなケイパーものまでもが、
原作付の映画であっても日本映画に勝ち目はない。
この手の映画が面白かったハリウッドも過去。
これって現代韓国の情勢だからこそできるし、
構想を考えつくストーリー。
なんだかもうここまで来ると、
悔しいとかそんなことは感じなくなる。
なんたって気分爽快だし。

すごいなぁと実感するのは、
曲者役者揃いの中で、
誰が誰を騙そうとしているのか、
誰が誰を信じて良いのか、
話が進まない限り読めない。
わかりやすさとは無塩のだまし合い。
逆に韓国映画の神髄は、
わかりやすい権力側の悪は許さないことw。
そして奴らは案外すごく間抜けw。

ちょいと褒めすぎの感ありだけど、
途中でストーリーを見破ったとしても、
奴らに騙されてやろうじゃないかと思わせる。
そういう意味では観客も巻き込んで、
騙し騙されの化かし合いも良いじゃないか。
チャーミングな詐欺師たちには勝てないからw。

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