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「スウィング・キッズ」 [ストリーミング]



【あらすじ】
1951年朝鮮戦争中、最大規模の巨済島捕虜収容所。新しく赴任してきた所長は収容所の対外的イメージアップのため、戦争捕虜でダンスチームを結成するプロジェクトを計画する。収容所一番のトラブルメイカー、朝鮮人民軍のロ・ギス、4ヶ国語をあやつる満州出身の無許可通訳者ヤン・パンネ、いなくなった妻を捜す朝鮮民間人捕虜のカン・ビョンサム、ダンスの実力を持つものの栄養失調の中国人捕虜シャオパン、そして彼らのリーダーとなる、前職ブロードウェイタップダンサーの黒人下士官ジャクソンまで、紆余曲折の末に集まった彼らの名は“スウィング・キッズ”!それぞれの事情でダンスをすることになった彼らに公演の話が舞い込むが、国籍や身分の異なる寄せ集めダンスチームの前途はいかに――。

やはりそこは捕虜収容所だったー。

とても幸せな気分で映画を観ていた。
COVID-19の関係でオンライン上映が同時に行われ、
家で気持ちよく観ながら、
拍手や身体を動かしたりしながら、
「映画館じゃなくて良かったかも知れない」
余りにもハッピーな気持ちでそう思いながら観ていた。

でもそこに戦闘はなくても、
やはり戦争中であり、
イデオロギーと人種差別の横行する場所だった。

ダンスも素晴らしいが、
登場する脇役のビッグバンドも素晴らしい。
白人至上主義の人間からはバカにされても、
ジャズはコードが決まっているから単純だとバカにされても、
私はジャズが好きだし黒人音楽が好きだ。
だから2時間本当に幸せな時間が過ごせた。

エンドロールで流れるビートルズの「Free as a Bird」、
これが滅茶苦茶心にしみるけれど、
この幸せな2時間を心にしまって、
私はこの映画を存分に楽しんだと思いたい。
最後の残酷でどうしようもない現実もまた必要だが、
時にはそれを忘れることも必要だから。

ありがとう。
私はこの映画と出会えて幸せ。
メディアがでたらきっと買うし、
何度も見返す映画とまた出会えた。


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「アンダードッグ 二人の男」 [ストリーミング]


アンダードッグ 二人の男(初回生産限定) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2018/04/04
  • メディア: DVD


<ストーリー>
家を持たない不良グループのリーダー・ジニルは、仲間と一緒に盗みと転売を繰り返し生き抜いていた。
ある日、ジニルが“仕事”でミスを。
稼ぎ損ねた穴を埋めるべく、ガヨンはジニルには無断で売春を装った詐欺を実行する。
それを知ったジニルは現場に乗り込み、ガヨンと一緒にいた男・ヒョンソクの高級車を盗んで逃走。
しかし、その後ヒョンソクに探し出されて捕まったジニルは、車を弁償するため多額の借金を抱えることになってしまう。
借金のカタにガヨンを監禁し、自らの営む違法風俗店で働かせるヒョンソク。
ジニルは愛するガヨンを救おうと、急いで大金をかき集めようと奔走するのだが…。

クッソつまんねー。
ガキがクソガキ過ぎてバカでどうしようもない。
カラオケ屋で売春までさせているマ・ドンソク演じるクソ男もひどいけど、
父親の顔を見せたときはさすがの演技力。

基本的にアイドルに興味がないので、
俳優に肩入れもできなきゃ、
バカすぎて主人公たちにも思い入れなし。

ここまで頭が悪ければ破滅する。
そういう青春映画ってことか。

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「凍える牙」 [ストリーミング]


凍える牙 [DVD]

凍える牙 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2013/02/21
  • メディア: DVD


【ストーリー】
突如、男の身体が発火、炎上する事件が発生。しかもその遺体には獣の咬傷が残されていた…。 この捜査に、殺人課の刑事サンギルと新米刑事ウニョンが当たることになった。サンギルは昇進を逃し続けており、新しくパートナーとなったウニョンを疎ましく感じながらも手柄を挙げようと勝手に捜査を進めていく。やがて、同じ獣による第二、第三の咬殺事件が発生し、連続殺人へと発展。しかも咬殺していた獣は犬と狼の交配種であるウルフドッグと判明する…。いったい誰が、何のために、狼の血を引く“殺人犬"を操っているのか。捜査チームの中で唯一その衝撃的な殺人の瞬間を目撃したウニョンは、サンギルや同僚たちによる男社会特有の差別的な扱いを耐え忍びながら、真相ににじり寄る。この異常な事件の裏には何があるのか?手掛かりを追う毎に、哀しみの連鎖が謎に包まれた連続殺人事件の闇を深めていく――。

ラストで大号泣。
いや、まさかでした。
安定のソン・ガンホとイ・ソンミンに、
日本の直木賞作家乃南アサの原作。
何も疑ってはいなかったけれど、
逆に言うと予想外のものに泣かされた。
あのつぶらな瞳が・・・。 
 
多少作りが甘いところはあるけれど、
そこはそれ、
ソン・ガンホとイ・ソンミンのファンだから、
それだけでも楽しめてしまう私w。
さすがに日本の原作だからなのか、
普通の韓国映画ほどドロドロもしていないし、
残酷さも控えめ。
韓国映画入門にも良いかも。

まぁいずれにしても、
女優イ・ナヨンが衷心なので、
主演とは言えソン・ガンホも控えめだし、
そういう映画だと思ってみれば、
あと犬好きな自分としては、
そこそこでまぁまぁと言うことで。

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「チェイサー」 [DVD&Blu-ray]


チェイサー [DVD]

チェイサー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: DVD


内容紹介
10ヶ月に21人を殺害し、アジア全土を揺るがした実在のユ・ヨンチョル事件を基に衝撃の映画化!
世界中を熱狂させた戦慄のクライム・サスペンス!
デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。
時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発。
ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着く・・・
「女たちは俺が殺した。そして、最後の女はまだ生きている。」
捕らえられたヨンミンはあっけなく自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまう。
警察すらも愚弄される中、ジュンホだけは、囚われた女の命を救うため、夜の街を猛然と走り続ける。
交錯する二人の運命は、やがて想像を絶する衝撃の結末へと向かっていく――

凄まじい。
この救いのなさが韓国映画。
ここで手加減するのが日本やハリウッド。
そもそもハリウッドにはハッピーエンドの法則があるから、
なかなかそこからはずれられない。
そこを抉って掘り進んで心臓を鷲掴みにするのが韓国映画の神髄。
そこそこ古い作品とは言え、
その精神はむしろエグイくらい観るものを抉る。

パク・チャヌクの「復讐三部作」もそうだけど、
「もうそこでやめて」とこっちが懇願しても、
映画はやめないしどんどんエスカレートする。
面白いのだから当たり前なのだけど、
これが苦手な人もいるんだろう。
でもその代わりこの沼にはまったら最後、
やはり抜けようにも抜けられないのだ。
この映画がどこまで事実に基づいているかはわからないが、
映画とは言えこの描き方は凄まじいのひと言。

なので覚悟がなければ観ない方が良い。
ビックリするほどに描写が生々しいし痛いから。

本当に韓国映画は痛い。
でもそれは物理的肉体的傷みだけではなく、
登場人物の心の痛みも伝わってくるからだ。
韓国人にしか描けない心理描写。
それこそがどんなジャンルでも最高の強み。

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