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「浪人街」 [映画]


あの頃映画 「浪人街 RONINGAI」 [DVD]

あの頃映画 「浪人街 RONINGAI」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
  • 発売日: 2011/12/21
  • メディア: DVD


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
時代劇の名作『浪人街』を原田芳雄、勝新太郎ら豪華俳優陣を迎えてリメイク。江戸下町の一膳めし屋の“まる太”で、町の用心棒・赤牛弥五右衛門と新顔の荒牧源内が店の払いをめぐって対立するが…。

数年前原田芳雄特集としてWOWOWで放送されたものを録画、
先日の「時代劇の脇役特集」で石橋蓮司が取り上げられた折、
友人よりこの作品のオススメがありやっと観る。

と、その後も延々感想を書いたのだが、
全部なぜか消えてしまった。
もはや私ごときが何を語る必要もないと言うことか。

勝新太郎も本領発揮の茶目っ気に、
飄々とした田中邦衛もまた良し。
悪役中尾彬もこれ以上ないワルぶり。
石橋蓮司は最初から最後まで格好良すぎる!

と言うことで、
Blu-rayにすらなっていないこの作品、
今となっては時代の徒花か?
いやいや、元がしっかりとした娯楽時代劇、
今観ても充分過ぎるほどに面白い。
マキノの名に恥じぬ作品になっているので、
この素晴らしさは残すべき。

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「美女と液体人間」 [ストリーミング]


美女と液体人間  [東宝DVD名作セレクション]

美女と液体人間 [東宝DVD名作セレクション]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: DVD


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『ゴジラ』の本多猪四郎監督によるSFサスペンス。ある夜、交通事故で死んだ男の死体が忽然と消えた。やがて、捜査陣は液体人間の存在にたどり着くのだが…。円谷英二が特撮を担当。

変身人間シリーズの第1作目と言うことで、
さすがの本多猪四郎監督でも作りが甘いし、
何といってもクライマックスのやり方がひどすぎる。
当時は空襲を想像した人も多かったんだじゃないだろうか。

とはいえここから始まり、
やがて「ガス人間」へと徐々にギアを上げていくのがわかるので、
これはこれで貴重な歴史の第一歩である。
白川由美の美しさ、スタイルの良さ、 
実に見事で目の保養である。
後に大物になっていく役者も多数登場、

それにしても円谷英二作品の凄さ、
本当にこの人の名前があるだけで、
特技映画は観る価値がある。

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「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 [映画]



■STORY
19世紀、アメリカ、マサチューセッツ州ボストン。
マーチ家の四姉妹メグ、ジョー、ベス、エイミー。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかってばかりの次女ジョー(シアーシャ・ローナン)は、小説家を目指し、執筆に励む日々。自分とは正反対の控えめで美しい姉メグ(エマ・ワトソン)が大好きで、病弱な妹ベス(エリザ・スカレン)を我が子のように溺愛するが、オシャレにしか興味がない美人の妹エイミー(フローレンス・ピュー)とはケンカが絶えない。この個性豊かな姉妹の中で、ジョーは小説家としての成功を夢見ている。
ある日ジョーは、資産家のローレンス家の一人息子であるローリー(ティモシー・シャラメ)にダンス・パーティで出会う。ローリーの飾らない性格に、徐々に心惹かれていくジョー。しかしローリーからプロポーズされるも、結婚をして家に入ることで小説家になる夢が消えてしまうと信じるジョーは、「私は結婚できない。あなたはいつかきっと、もっと素敵な人と出会う」とローリーに告げる。
自分の選択でありながらも、心に一抹の寂しさを抱えながらジョーは小説家として自立するため、ニューヨークに渡る――。

アカデミー賞にあがっていたけれど、
個人的に好みじゃないから観るつもりもなく、
全く無視してきたのだけれど・・・。
Twitterで「良かった!」のつぶやきを読んだり、
先週映画館で予告編を観たら観たくなり、
迷いつつも結局は足を向けてしまった。

「若草物語」は母親の憧れで、
小さな頃からよく聴かされていたし、
本も読まされた記憶がある。
しかしながら幼い頃よりちっとも女子力がなかった私は、
全く感動もせず、
遠い異国のおとぎ話のように感じていた。
そもそも母親は5姉妹私は一人っ子。
感情移入など子供である私には未経験すぎてわからなかった。
その記憶があったからだろう、
映画が始まった当初は何か違和感があり、
四姉妹の仲の良さも恋物語も「ふ~ん」という感じだった。
しかし母親を演じるローラ・ダーンの肝の据わった優しい母親、
徐々に個性の違いを明確にしてくる姉妹たちに、
グイグイと引き込まれていき、
スパイスのように登場するメリル・ストリープ演じる叔母の存在にほくそ笑み、
最後には「ああ、本当に良い映画だった」と感動していた。

昔読んだときから、
自分としては性格的に思い入れがあるのはジョーだったので、
彼女のこの物語での台詞一つ一つに頷いた。
そして母から「それは愛じゃない」とたしなめられるところも。
南北戦争のこの時代に、
こんな家族や愛の形があったとはなかなか信じがたいが、
そこは映画、フィクションなので楽しめば良い。
登場する男たちが都合の良い素敵な男であることもw。

男性には厳しいところもあるだろうが、
女性ならば四姉妹か母親は叔母、
誰かしらに感情移入できるだろうし、
それぞれの考え方を理解できる人もいるだろうから、
きっと見終わる頃には満足感を味わえるだろうし、
ホッと温かいものに包まれると思う。
そしてアカデミー賞を取った衣装の素晴らしさ。
観れば観るほど楽しみがある映画だと思う。

それにしてもローラ・ダーン、
歳を取ってこんな良い女優になるとは思わなかった。
「デヴィッド・リンチのお気に入り」だった時代、
エキセントリックな時代が遠い過去になってしまった。

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