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「クリムゾン・リバー」 [ストリーミング]


クリムゾン・リバー blu-ray

クリムゾン・リバー blu-ray

  • 出版社/メーカー: 映像文化社
  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: Blu-ray


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
マチュー・カソヴィッツ監督がジャン=クリストフ・グランジェのベストセラー小説を映画化したサスペンス大作。アルプスの山麓にある大学街・ゲルノンで猟奇殺人事件が発生。パリから派遣されたベテラン警部・ニーマンスが捜査に当たるが…。

20年近く前に観た作品。
当時面白かった記憶があったので、
再度観ようと。
実は映画を観る前に原作を読んでいて、
こちらの方が遙かに面白かったんだけどw。

なんにしてもジャン・レノとヴァンサン・カッセルがいるだけで、
充分に雰囲気が良いし、
今観ると全体的に小粒に感じるけれど、
そこそこちゃんとまとまっていて、
それなりにまぁ良かったなと。

大学や村の謎については、
基本的に本を先に読んでいたから、
特に説明は必要なかったけれど、
映画だけ観ているとちょっと物足りないかも。
時間的にこのコンパクトさにおさめるには、
多少はしょる必要があったにしても、
死体のディティールとか不気味さに凝りすぎて、
多少話の本筋がはしょられすぎなのかも。

まぁいずれにしても、
そこそこ面白いし、
それなりに良くできているので、
個人的には好きです。
フランス車も観られるしw。

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「ホテル・ニューハンプシャー」 [ストリーミング]


ホテル・ニューハンプシャー ブルーレイ [Blu-ray]

ホテル・ニューハンプシャー ブルーレイ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: Blu-ray


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
さまざまな困難を乗り越えていく一家の姿を描いたジョン・アーヴィングの傑作を映画化。念願のホテル経営を始めたベリー一家だったが、子供の強姦や妻の死など次々と災難が起こり…。

「いつか観よう」と思っていて、
忘れ去っていた作品。

ジョン・アービングの作品はいつもユーモラスで、
様々に起こる災難を苦笑しながらやり過ごせる、
そんな逞しい人たちを描いていて大好き。
この映画でも風変わりだけど、
それぞれにいろいろな災禍に遭いながらも、
逞しく自分のやり方と生き方で乗り越えていく、
そんな家族がとても微笑ましくて素敵。
エミール・クリストリッツァ監督にも通じる精神性が、
深刻にならずに真摯に物事と対峙する生き方を感じさせる。

「ガープの世界」も好きだけど、
「ホテル・ニューハンプシャー」も好き。
それぞれに問題を抱えながらも、
絶対に負けない屈しない強さとしなやかさ、
人から見れば不幸かも知れないけれど、
本人には幸福だったりする。

それにしてもジョディ・フォスター、
これが本格的復帰作とは信じられない、
とんでもない演技力と存在感。
このあとの地味でヒットしなかったけれど、
私は個人的に大好きな「君がいた夏」と合わせて、
この時期の彼女は若くて美しくて溌剌としていてい最高。

古い映画を観るのは良いけど、
中古でしか手に入らないメディアが欲しくなるのが悩ましいw。

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「アメリカン・サイコ」 [ストリーミング]


アメリカン・サイコ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]

アメリカン・サイコ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2011/06/24
  • メディア: Blu-ray


内容(「Oricon」データベースより)
ブレット・イーストン・エリスの同名小説をもとに、若きエリート証券マンの狂気を描いた異色ドラマ。出演はクリスチャン・ベール、クロエ・セヴィニーほか。

80年代バリバリの作品。
音楽は最高。

実はこの映画の原作が出版されたとき話題になり、
邦訳がでるなり購入して読み始めた。
しかし羅列されるブランドに、
胸くそ悪くなる殺人シーンの描写にめげて、
途中で投げ出したのだ。
当時サイトスリラーやサイコサスペンスが大好きで、
片っ端から読んでいたにもかかわらず。
なので映画化されたときも期待せず、
一切見向きもしなかった。

今回観てみようと思ったのは、
町山さんが自著の出版に合わせて、
Twitterでちょっとコメントを記したからである。

結論。
この映画は壮大なコメディである。
中身が空っぽで、
自分という実態を持たない男の物語。

それはそれで笑えずとも面白かったし、
当時のファッション、音楽、世相を知るものとして、
その体験をリアルにできるのは悪くなかった。
そもそもこの主人公の殺人シーンも、
決して陰惨なものではなく、
単なる子供の悪戯の延長みたいなもので、
怨恨などないからどろどろしていない。
何より主人公たちの子供っぽさや余りにもバカバカらしい。

そこに気付いてしまうと、
「アメリカン・サイコ」の存在が、
他のサイコパスたちと如何に違うかがわかる。

笑えはしないが、
時代の産物のブラックコメディとしては秀逸。

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「恐怖のメロディ」 [ストリーミング]


恐怖のメロディ ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]

恐怖のメロディ ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: Blu-ray


【ストーリー】
「『ミスティ』をかけて…」今夜もデイブ(クリント・イーストウッド)がDJを務めるラジオ局の電話が鳴った。やがてその女、イブリン(ジェシカ・ウォルター)と知り合ったデイブは、彼女に誘われるまま一夜を共にする。だがイブリンの異常な嫉妬深さと、常軌を逸した行動を目の当りにしたデイブは、彼女に別れ話を切り出す。その日からイブリンの血も凍る報復が始まった…。

昔TVの洋画劇場で観た覚えあり。
またストーカーと言う言葉もなく、
サイコパスという言葉も周知されていない時代、
ただひたすらに病的に一途な女の物語として観た。

50年前にこんな作品を作っていたのは、
とんでもない先見の明。
50年にもなるのに古びない普遍的異常者の物語であり、
病的ではなく人格障害或いは精神障害者の物語。

男も女も「あわよくば」が引き起こす恐怖と、
いつ自分が被害者になってもおかしくない恐怖を、
50年前の映画から学び取るというのも悪くない。
気の緩みは常にリスクが伴うと言うことを。

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