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「英国総督 最後の家」 [ストリーミング]


英国総督 最後の家 [DVD]

英国総督 最後の家 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2019/03/02
  • メディア: DVD



ストーリー
デリーの総督の家はインドのイギリス統治者の家だった。1947年の6か月間、ルイス・マウントバッテンは、インドを返還する為に、最後の総督の役職を引き受けた。マウントバッテンは娘と妻と2階に住んでいた。下の階には5000人のヒンズ―教徒、イスラム、シーク教徒の使用人が住んでいた。2階では、政治のエリートがインド独立の論議を行い、衝突していた。歴史の瞬間で、世界に大きな影響する破滅的な決断がなされようとしていた。彼らはインドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出そうという、人類史上もっとも大きな移民政策を打ち出そうとしていた。

私にとってマウントバッテン卿は、
IRAの爆弾テロの犠牲者であり、
チャールズ皇太子が敬愛していた人という認識だった。
だからこの映画の存在を知ったとき、
彼がこうした仕事をしてきたことを初めて知ったし、
インドとパキスタンが独立した背景も初めて知った。
そして裏取引があったことも。

1947年という時代を考えれば、
或いはインドという宗教的な問題を考えれば、
マウントバッテン卿自身の考えが甘かったのかも知れない。
彼の妻も娘も含めて、
本当の意味で独立に対して誠実に、
自らの力を尽くそうとしていたことは、
全く無意味であり、
かつ利用されたに過ぎないのかも知れない。
しかしその後の独立の混乱により生み出された難民に対し、
彼らが誠心誠意尽くしたことが事実であるならば、
それは王族の一人として当然とは言え、
非常に尊い行為であり本来の仕事ではなかったとも言える。
それが彼らにとって、
最後の仕事だったから尽くしたのだろう。

いつでも分断によって難民が生まれ、
国家の都合によって彼らは苦しむ。
このあともこの地帯はいつも火種を抱え、
やがてさらなる国家分断を呼ぶ。
そして今もそこには火薬の匂いがする。

それにしても夫人がジリアン・アンダーソンだとは気付かなかった。
時の流れとは残酷なものであるw。

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