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「イノセント・ガーデン」 [ストリーミング]


イノセント・ガーデン [Blu-ray]

イノセント・ガーデン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: Blu-ray


<ストーリー>
鋭すぎる感覚を持つ少女インディア。彼女が18歳を迎えたとき、最愛の父が急死する。葬儀の日、行方不明だった叔父チャーリーが突然現れ、しばらくインディアと不仲の母エヴィが暮らす家に泊まることに。その日から始まる、幾つもの不可思議な出来事と、周囲の人々の失踪。インディアは一連の事件の犯人はチャーリーではないかと疑いながらも、彼に惹かれていく。そんな中、おぞましい殺人事件に遭遇して――。

私がアジア人だからなのか、
パク・チャヌクのこの感覚が欧米人で演じられることに違和感。
主人公もニコール・キッドマンも悪くないのに、
何か感覚的にしっくりとこない。
同じ脚本でも韓国で作られたら、
もっとじっとりとした恐怖感と、
神経を逆なでする恐怖感があったような気がするのだ。

アジアにはアジアの、
アメリカにはアメリカの「基準」というものがある。
当然公開する製作会社や映画会社は、
できうる限り多くの観客を呼び込むために、
その「レイティング」と言われる基準を考える。
その違いが韓国とアメリカ、ヨーロッパには明確にある。
この映画がもどかしいのはその点だと思う。
PG12におさめるために、
このレイティングと描写を選んだのだとしたら、
パク・チャヌクを起用した意味がなかったと思う。

この映画、脚本はもっと面白くなったはずだ。
アジア人にはアジア人ならではの業や残酷さ、
これ以上ないと言うほどの非情さを描くことができたと思う。
ものすごく良いところまで行っているのに。

靴というフェティシズムと年齢を象徴するものが、
非常に効果的だっただけに、
その「惜しさ」は微妙なものだ。
欧米映画を好む人なあらこちらが良いだろうし、
パク・チャヌクを見慣れた人間なら物足りない。

ポン・ジュノ監督もそうだが、
韓国人を欧米で花開かせるのは難しい。
映画は万国共通の文化だが、
根っこにある人種特有の文化の描き方は、
やはりその人種ならではのものが存在する。

条件さえ揃えば、
韓国人俳優でリメイクして欲しい。

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「黄金を抱いて翔べ」 [DVD&Blu-ray]


黄金を抱いて翔べ スタンダード・エディション [Blu-ray]

黄金を抱いて翔べ スタンダード・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
  • 発売日: 2013/04/02
  • メディア: Blu-ray


【ストーリー】
過激派や犯罪者相手の調達屋をしている幸田は、大学時代の友人・北川から、大阪市の住田銀行本店地下にあるという240億円相当の金塊強奪計画をもちかけられる。
北川が幸田とともにメンバーに選んだのは、システムエンジニアの野田、爆破工作のエキスパートで元・国家スパイの裏の顔を持つモモ、北川の弟・春樹、元・エレベーター技師でチームの相談役でもあるジイちゃん。
だが、計画が進むにつれて彼らの周囲で謎の事件が次々と発生。次第に見え始める彼らの過去、裏切り、陰謀…。それぞれの思惑が交錯するなか、計画は思いもよらぬ方向へと進んでゆく。
大阪の街を舞台に繰り広げられる、想像を超えた命賭けの金塊強奪作戦。大胆不敵な計画の裏に隠された<衝撃の真実>とは―。

ケイパーものとして期待していたんだけどね。

ものすごい豪華なメンツで、
ものすごいスポンサーがついていて、
井筒監督の映画としてはかなり金もかかっている。
それぞれの俳優たちもよく似合っているし、
それなりに良くできている。

なのになんか物足りない。
どこか物足りない。

ドキドキしないしわくわくしないし、
プロのはずなのに下手こいたりして、
緊迫感が今ひとつ続かない。

小説ならこれだけの要素をこなせても、
2時間の映画に詰め込むとこうなるのか。
詰め込みすぎて一つ一つが希薄。
なんか盛り上がるべきところがささっと終わって、
いつの間にか1人消え2人消え。
良い役者を使っているのにもったいない。
まぁいろんな柵があるんだろうけど。

何年も観ようと思って観られなかった念願は、
呆気なく期待外れに。
ケイパーもの特有のしゃれっ気も足りないし。
井筒監督ってこの程度だったっけ?

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