SSブログ

「ミツバチのささやき」 [ザ・シネマHD]



スペインのとある小さな村に「フランケンシュタイン」の巡回映画がやってくる。
6歳の少女アナは、姉から怪物は村外れの一軒家に隠れていると聞き、それを信じ込む。
そんなある日、アナがその家を訪れた時、そこで一人のスペイン内戦で傷ついた負傷兵と出合い…。

何十年かぶりに観たけれど、
やはりこの作品の後、
監督のもの作りが停滞した理由がよくわかる。
設定や配役も含めて、
これ以上ないほどに素晴らしい。
フランケンシュタインの物語に魅入られて、
少女アナの世界が作られていく。
美しく純粋無垢な瞳、
平和な美しい風景の村。
だけどそこでも内戦の影響は避けられず。

すっかり「瞳をとじて」を観る気になっているので、
遙か昔の記憶を引っ張り出すよりも、
録画してあったものを引っ張り出した。

しかし、残念ながら「エル・スール」がない。
これは中古でとりあえず手配済み。


アナという子役、
この子を採用したこと、
発見したこと、
とにかくそれが全てと言っても良い。
だからこそ監督はその呪縛から解き放たれなかった。
その結論が「瞳をとじて」だとしたら、
我々にはそれを見届ける義務があるはずだ。

コメント(0)