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「ラヴィ・ド・ボエーム」 [DVD&Blu-ray]



家賃が払えずパリのアパートから追い出された作家のマルセル(アンドレ・ウィルム)は、レストランでアルバニア人の画家志望ロドルフォ(マッティ・ペロンパー)と出会う。意気投合した二人はマルセルのアパートに向かうが、そこにはすでに売れない作曲家のショナール(カリ・ヴァーナネン)が入居しており、貧しい彼らは共同生活を始める。

何ともいえず、
愉快でご都合主義な共同生活。
時間がたっても何もすすまず。
誰一人何もなさず。
適当なパトロンを見つけて、
とりあえず画を売ることはできても、
だけど一歩外の画廊に持ち込めば一門の価値もない。
作曲家は全く何をしているのかわからないし、
作家は物語を書くのではなく、
けっきょく商売に手を出して。

陸続きのヨーロッパならではの物語。
こう言う話を見ると、
さすがに羨ましいなぁと言うか、
何というか日本ではできないなぁと。
そこがまたロマンチック。

貧しいけどめげないし、
生きることには一生懸命。
隙あらば楽しい生活を夢見て勝負w。
こういう風に彼らを描けるのが、
カウリスマキ監督の面白さと良さ。
ホッとするし、
何かとても希望が持てる。

貧しいことも、
夢が叶わないことも、
全然不幸ではない。
生活の中のどこにでも楽しみはある。
自分を豊かにする術はある。

歳を取ったからこそ、
むしろこういう生活に到達してみたい。

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