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「THE WITCH/魔女 ―増殖―」 [WOWOW]



秘密研究所アークが何者かに襲撃され、殺戮の中でひとりの少女が生き残る。その少女は、遺伝子操作によって超人的なアサシンを養成する〈魔女プロジェクト〉の実験体だった。初めて研究所の外に出た少女は、ある姉弟と出会うことで、徐々に人間らしい感情に目覚めていく。しかし少女の秘められた力を危険視した〈魔女プロジェクト〉のペク総括は、彼女を抹殺しようとする。さらにアークを襲撃した謎の超能力者集団や、姉弟を狙う犯罪組織も加わり、哀しき宿命を背負った少女との壮絶なバトルの火ぶたが切って落とされる!

2022年作品か。
韓国映画の製作が多くて、
ハリウッド、DisneyPIXAR中心の日本では、
とても大手メジャーシネコンに入り込む余地がない。
漫画原作があふれていてオリジナルストーリーが少ない邦画より、
遙かにスケールもでかくて面白い脚本演出演技があふれているのに。

とにかくこのシリーズ、
血糊の量が半端ない。
前作もそうだったけど、
今作も冒頭からまぁ見事な血まみれ。
全くガキに阿る気持ちが感じられない。
そのガキが恐ろしくて究極の存在なのに。

最初は怠い。
前作の軽快さと後半のダークスリラーの対比も感じられず、
ただひたすら1人の少女を追う組織がいくつか。
英語を操る部隊。
中国語を操る部隊。
少女が身を寄せた姉弟に襲いかかるチンピラ。
こいつらがバラバラなときは怠いなぁと思ったけど、
束になってかかってくるととんでもなくなる。
もちろんお互いに協力するわけではなく、
ただひたすら出し抜いて少女を殺そうとする。
そして襲ってくるのは前作同様の魔女プロジェクトの生産物。
アクションとしては反則なんだけど、
パワーアップと見れば面白いし迫力満点。
でも前作の方が密室的展開が良かったかな。

まぁ白眉はキム・ダミが出たところから。
ここからがとんでもない魔女が相対する。
そしてこれが何とまぁ。

多分このあとも製作されているんだろうし、
この作品が「帝国の逆襲」的位置づけなのか、
今は判断がつかない。
ただやはり一作目の様なインパクトはないし、
と同時に一作目のキム・ダミの様な無邪気さと凄味の同居がない。
全体的には前作よりスピードダウンしているし、
スケールアップはしているように見えるが、
実は彼らの戦いは外より中の方が迫力と技が映える。

とりあえず「観なくちゃ」と思ってきたので、
観られたことには満足。
続けて観ない方が幸せかもしれないが。

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