「ソフト/クワイエット」 [WOWOW]
とある郊外の閑静な町。幼稚園に勤めるエミリーは、「アーリア人団結をめざす娘たち」という白人至上主義のグループを結成する。教会での会合に集まったのは、主催者のエミリーを含む6人の女性。多文化主義や多様性が重んじられる現代の風潮に反感を抱き、有色人種や移民を毛嫌いする6人は、日頃の不満や過激な思想を共有して大いに盛り上がる。やがてエミリーの自宅で二次会を行うことにするが、途中立ち寄った食料品店でアジア系の姉妹との激しい口論が勃発。それは取り返しのつかない残虐でおぞましい犯罪の始まりだった。
本家「大渋滞」で宮藤さんが見て、
とんでもない映画だと言うことを仰っていて、
即刻探したらWOWOWオンデマンドで観られたので観たけど、
今までの映画史上最低で最悪でもっとも胸くそ悪い映画。
始まりの集会からしてもう最悪なのに、
そのレイシズムがちょっとした悪戯心から、
とんでもない事態になっていく。
やっぱり子どもという守るものがある人、
つまり母親は割合現実に立ち返るのも早いし、
比較的まともなんだけど、
現場の雰囲気とその他のろくでなしに引きずられる。
誰か一人が口火を切ったレイシズムは、
それぞれが普段不満に思っていることに着火して、
もうどうやっても止められない炎となり、
やがてそれは不法な放火になり、
挙げ句の果てにやっていることは、
そこら辺の飲食店でガキがやっている、
バカッターな行動と何も変わらず、
誰も望まない酷いことになる。
でもこいつら反省しないよね。
レイシズム、差別、虐待が悪いなんて絶対に思わない。
「あいつらがこの国にやってきた。
あいつらがあたしらの職場を奪った.
あいつらがあたしたちが快適に暮らす権利を奪っている。」
いや、こんなの今の日本人だって同じだよ。
ヘイトで外国人を罵る言葉は民族を攻撃しているし、
ナチスだってイスラエルだって、
「民族浄化」をしようとしている。
そのきっかけはこんな些細なことなんだな。
そう思ったことが一番怖かった。
2024-03-24 15:59
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