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「カラマリ・ユニオン」 [DVD&Blu-ray]


カラマリ・ユニオン [DVD]

カラマリ・ユニオン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2002/12/21
  • メディア: DVD


アキ・カウリスマキの長編第2作。独特のユーモア、素朴な残酷さと毒が前面に出たロッキンな爽快作だ。
「ここではないどこかへの脱出」とは、幾多もの映画で描かれてきた永遠のテーマ。この壮大かつ普遍的なテーマを、隣町への脱出というバカバカしいような設定に託したロードムービーである。カラマリ・ユニオン(イカ墨同盟)のメンバーである15人の“フランク”が、街の反対側にある理想の街エイラへと脱出を試みる。15人すべての男の名が“フランク”であったり、地下鉄を強奪して深夜の街を移動したりと、登場人物たちの行動は謎だらけ。観客を置き去りにしたまま物語が進んでいく。
町内を駆け回るだけのロードムービーというのがいかにもカウリスマキ的だが、街角でこっけいなまでに必死に生きる彼らの姿はそのまま生きることの象徴になっており、生きることの厳しさと毒気と希望が詰め込まれている。15人の“フランク”には、カウリスマキの第1作『罪と罰』のマルック・トイッカやレニングラード・カウボーイズのメンバーらも出演している。カウリスマキ・ファンには見逃せない1作だ。(茂木直美)

本当に訳わかんねーw。 
そして最高にロックだしw。 
なんかもうこの2作目にして、
アキ・カウリスマキ節全開。 
訳もわからず間に進む労働者、
だけど世の中不条理で、
なぜかピストルでバンバン殺される。
そしてやっとたどり着いたところで、
ああやっと・・・と言う雰囲気の中、
何ともいえない音楽と共に、
「ボーはおそれている」とも通じるようなラスト。
この映画の何が面白いのか、
言葉でわかるように説明しろと言われても、
どうやっても説明不能だし、
言葉でわかってもらえる面白さでもない。

この人のモノクロ映画には、
昔々の韓国映画にも通じるような、
何ともいえないやるせなさと悲壮感がある。
それはもしかしたら、
この当時ソ連と国境を接し、
東欧諸国とも地理的にも近い関係、
そう言うシチュエーションや環境が影響しているのかもしれない。
決してわかりやすい戸は言えない笑いや、
何かを象徴しているような存在の出演者や、
わかりやすい西のロックポップスと共に、
北欧の曲なのか、民謡なのか、それすらわからないが、
ちょっと陰鬱な曲が共存するのも、
ある意味フィンランドの政治的地勢的微妙さ、
これが影響しているのだろう。

そもそもこのあと、
レニングラード・カウボーイズなんてものを考えるのだから、
如何にソ連と切っても切れない存在だったか、
それがよくわかるというものだ。

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