「コカイン・ベア」 [Amazon Prime Video]
まさかの実話!?クマがコカインを食べちゃって大暴れ!
全米でバズりまくったワイルド・パニック・アドベンチャーがついに日本出没!
実は去年劇場で気になっていた。
けっきょく優先順位で落としたけれど。
で、アマプラ無料ということで早速。
えーっと、
端的に言うと要素が多すぎ。
多すぎてどのジャンルにも入らない映画。
コメディだしスリラーだしシリアスだし親子愛だし。
親子愛に至っては人間も熊もw。
その上登場人物がやたら多くて、
いろんなことが入り組んでいる。
要するにわかりやすいB級ムービーだ。
「さぁ店は開いたし商品は並べました。
お好きなものをどうぞ」というわけだ。
と言うことで、
今一つコカイン・ベアは怖くないし、
おつむの軽い若者やら、
しょーもないレンジャーだの観光客だの、
もともとのきっかけを作ったボスだのその手下だの、
またそいつらに絡んだ事情だの、
更には地元のシングルマザー親子とその友達だの、
要素が多すぎて散漫なのだ。
脚本、演出の意図がわからない。
何を一番描きたいのか。
残念ながらあれもこれもでは受け取る側も混乱する。
もしコカイン・ベアの恐怖にフォーカスしていたら、
と言うかそれを期待していたので、
もっと面白かったんじゃないかと思うのだが、
さすがにそれだけでは1時間半以上もたないのか。
いくら実話とは言え所詮は映画。
そんなものいくらでも作りようがあるのだが。
お気楽に見るには良い映画だが、
飯を食いながら見るものではない。
ちなみに本作はレイ・リオッタの遺作。
思いがけないところで彼を見られて、
すでにおそらくはかなり体調が悪かったであろう、
その表情と顔つきにちょっと哀しくなった。
ともあれあの独特の存在感、
レイ・リオッタの魂に乾杯。
2024-05-05 14:06
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