「シティハンター」

物語の主人公・冴羽獠は、東京・新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー（始末屋）。無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行する。そんなクールでおバカでもっこりの “冴羽獠” を演じるのは鈴木亮平、ヒロイン “槇村香” 役は森田望智、獠の相棒である “槇村秀幸” 役に安藤政信、獠とは腐れ縁の麗しき刑事 “野上冴子” 役には木村文乃。

最初に獠ちゃんそ鈴木亮平がやると聴いたときには、
「まさか、あの顔で無理でしょ？」
正直言ってそう思った。
でも予告を見たら見事になりきっている。
そして「だれかtoなかい」で話を聴いたら、
彼の縁議論とか原作原理主義とか、
凄まじい愛情が注がれていて、
「なるほど、これは行けるかも」と思った。

何がビックリって、
これほどまでに完璧な冴羽獠の身体を作り上げて、
冴羽獠のキャラクターになりきって、
冴羽獠（神谷明）の声に寄せられるとは、
なんという恐ろしい俳優か。
いや、わかってはいた。
鈴木亮平の凄さはテレビの枠には収まるはずもなく、
「孤狼の血 LEVEL2」でその凄さに圧倒され、
「燃えよ剣」でその圧倒的な存在感と華のある演技に見入った。
確実にあの映画で主役は鈴木亮平だった。
残念ながら岡田准一は副長止まりだった。

テンポ良く最初から最後まで駆け抜ける。　
香も最初はどうかな？と思ったけど、
「強い」よりも「可愛い」香に振り切っていたし、
冴子はおそらくもっと似合う女優はいるけれど、
バランスとして悪くはなかった。

おそらく今まで作られた実写ものの中で、
一番の冴羽獠だし、
その全てのテイストが、
原作、アニメファンの満足感に繋がるはず。
フランスの実写版はかなり健闘していたので、
あれはあれとして認めてはいるけれど、
今回は余りにもすごすぎた。
とにかくもう鈴木亮平という役者の、
憑依とも言えるような化けっぷり、
もうコイツはロバート・デ・ニーロもビックリ。

Netflixさんよ、
コイツは劇場の配給にかけようぜ。
私はこれを大画面の大音量で見たいよ。
最初に書いたけど、
鈴木亮平はテレビの枠に収まる役者じゃない。
これぞ日本文化を売るチャンス。
特に海外で人気が高いからこそ、
「シティハンター」は売れるぞ。
ここまで再現度が高い実写は希有。
コイツは見事な国際商戦にぶち込めるコンテンツ。
英語も話せるし、
鈴木亮平はこれを足がかりに世界に行け！