「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• 発売日: 2012/02/08
• メディア: Blu-ray

内容（「キネマ旬報社」データベースより）
ポール・トーマス・アンダーソン監督が、ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎えて贈る人間ドラマ。石油を掘り当てアメリカンドリームを実現し、巨万の富と権力を手にした男の人生を描き出す。

ダニエル・デイ・ルイスだし、
ポール･トーマス･アンダーソンだし、
観ておいて損はないだろうと軽い気持ちで。

最初のうちは「地味だなー」「こりゃ退屈だなー」と。
題名は聖書の一節からで「いずれ血に染まる」。
「こりゃ日本人にはキツイかなー」と思っていたら、
主人公が破滅に向かって転がり始めると、
加速度的にどんどん面白くなっていき、
エンドロールの頃には、
「こりゃメディアを買っておいた方が良いかも知れない」と。

確かに「石油」にとりつかれた山師の物語で、
かつ男ばかりの汗臭いシーンも多くて、
ある意味非常に宗教的。
多分聖書に詳しい人ならば、
ストーリーの中に要素を見つけるんだろうなと推測。
ただクライマックスの破滅の仕方が、
余りにも即物的でびっくりするのと同時に、
「何か見落としていないか？」
「もっと深読みできる場所があったんじゃないか？」
そう思わされてもう一度観たくなった。

2時間40分の作品だから、
観るにはそれなりの覚悟が必要。
だからこそメディアを持っておいた方が良いかも知れない。
もう中古しか手に入らないみたいだけど。