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第5回東京03単独ライブ「傘買って雨上がる」 [DVD&Blu-ray]


単独ライブVol.5 傘買って雨上がる

単独ライブVol.5 傘買って雨上がる

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2013/05/15
  • メディア: Prime Video




第5回東京03単独ライブ「傘買って雨上がる」 [DVD]

第5回東京03単独ライブ「傘買って雨上がる」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Contents League
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: DVD


第4回お笑いホープ大賞を受賞した東京03が2007年4月に草月ホールにて行った単独ライブ“傘買って雨上がる”を収録。

若い。
本人たちも若いけど、
ネタも若い。
そして若いが故の下ネタもある。
ネタによっては途中で引いた。

20年近くも前となると、
さすがに今とはいろんな価値観も違って、
「はい、そのネタ今ならアウト」がいくつか。
「その台詞もアウト」って言うのも。

家で一人で見る分には良いけど、
誰かと一緒に見て、
迂闊に笑うとヤバい。

面白いんだけど時代を感じたなぁ。

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「あいつの声」 [Amazon Prime Video]




あいつの声(字幕版)

あいつの声(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/05/27
  • メディア: Prime Video


1990年代の韓国。テレビ番組でニュースキャスターを務めるハン・ギョンベ(ソル・ギョング)のひとり息子サンウが連れ去られる誘拐事件が発生する。慌てふためく両親もとにかかってくる誘拐犯からの脅迫電話。その内容は身代金として現金1億ウォンを要求するものだった。

随分前から「見なくちゃ」と思っていたのが、
配信が4日以内に終了するとのことで、
慌てて。

登場からソル・ギョングがでかい。
調べると「力道山」の後なので、
「なんだ、役が抜けないうちの出演か」と思っていた。
後は撮影の順番もあるのだろうが、
途中で見せる身体もごつい。
なのでそう言うことかと納得していたら。

そこはロバート・デ・ニーロもビックリのカメレオン俳優。
誘拐された息子は見つからず、
犯人に翻弄されるだけされて、
身代金は奪われるは、
警察にも妻にも不信感を抱くは、
まったく救われない物語の中、
ソル・ギョングがやつれていく。
最後にキャスターとして同じテーブルに座ったとき、
いつものソル・ギョングになっていて、
すっかりシャープでスッキリとしていた。
予めやつれていく父親を演じるつもりだったのか、
もともと力道山で作った身体を絞りながら、
それを利用したのか、
それはわからないが、
とにかく見事な暴騰とラストの変化だった。

尊大なキャスターが、
正義の鉄槌を振りかざした挙げ句、
自分が犯罪者にひれ伏すようになる。
翻弄され続けて、
身代金を用意して運んでは裏切られ、
けっきょく自分の子どもの命も守れない。
で、子どもの死体が見つかったら、
奥さんを労っているのかと思えば、
「もう一人・・・」って、
男って生きものはAがダメならBって、
よくぞ考えられるなと言う話。
いや、旦那だって充分傷心なんだけどね。

まぁいろんな意味でこの夫婦、
エリートだし金持ちだし、
間違っているところも多いし、
やり過ぎなこともあるし、
嫌味なところも沢山ある。
だからと言って子どもの命を奪われるのは違うし、
何より子ども自身には罪はない。

「殺人の追憶」と言い、
未解決事件ものの韓国映画は、
マジで精神的にイヤらしく責め立ててくる。
そこが嫌いじゃないんだけど、
大抵は攻められる側にも問題があったりして、
「そういう転換も致し方なし」と思える。
でもね。
営利誘拐は非道な行為だし、
何より何の罪もない子どもを殺す誘拐殺人、
これは人としての仁義に反する。
最後まで姿を現さない犯人をカン・ドンウォンが演じているんだけど、
よくこんな役を引き受けたなぁ。
ちらっと見るだけでわかるけど。

イヤな映画。
でもずっと残る。


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「トガニ 幼き瞳の告発」 [Amazon Prime Video]




トガニ 幼き瞳の告発(字幕版)

トガニ 幼き瞳の告発(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/11/08
  • メディア: Prime Video


ある地方の聴覚障害者学校に職を得た新任教師イノは、赴任初日から学校の雰囲気がどこかおかしいことに気づく。校長からは当然のごとく寄付金を要求され、生徒の一人は職員室で厳しい体罰を受けているが、教師は誰もが素知らぬ顔だ。

あと少しで配信終了、
かつ非常に評価が高いので、
久しぶりにシリアスな映画も良かろうと。

ジジィの双子って気色悪いw。
でも大竹さんも今はジジィの双子かw。 
この気色悪さが余計にすごく不気味さを煽る。
そしてコン・ユってこんな感じの役が多いなぁ。
善人で悪気はなくても煮え切らなくて、
家族に恵まれないというか、
家族が不遇というか。

それにしても、
毎度韓国の実話ベースの話には驚かされる。
こうした「嵐の山荘」敵な環境で起こる、
子どもの虐待事件というのは、
いつの時代もどこの国でもあるのだけれど、
ろうあの子どもを対象にするというのは、
余りにも卑怯だし余りにも残酷。

韓国ってあからさまな男性社会で、
家父長制で今も女の子は不幸な境遇なんだけど、
このストーリーでも、
コン・ユ演じる主人公の母親が強烈。
在日の話も含めて、
対外的に男性を建ててはいるけれど、
実は女性が強くて働き者で、
家庭と社会を底辺から支えている。

この物語は、
余りにも金の力と名誉の力で、
全く無力で餌食になった子供たちを苦しめる。
最後は金の力で示談に持ち込む加害者側。
裁判の過程は余りにも辛く苦しい。
見ているこっちまでも胸をかきむしりたくなる。
そして思わず子供たちに声援を送る。
「負けるな。大人の汚い力に屈するな。」
薄汚い幼児への性虐待を許すな!と。

日本でもいろいろあった。

主人公が見つめる、
裁判所に掲げられた「自由、平等、正義」の言葉が重い。
だけどそれを実行するには、
どこの国の司法も決して健全とは言えない。
常に権力に忖度し腐敗は続く。

そして弱きものの復讐は・・・。 
 
これは重い。
重すぎて余りに陰惨すぎる。
いつも物憂げで憂鬱そうなコン・ユの横顔が、
なお一層哀しみを誘う。
薄汚い金と権力で勝ち取った判決など、
何の意味があろうか。

今日本の自民党で起こっていることも、
サッサと論点をすり替えられて、
自分達の都合の良いように物語を書き換えている。
権力者は物語を書き換える。
底に弱者の声と証言はうち捨てられる。

この爽快感のなさが実話だ。

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