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「永遠の門 ゴッホの見た未来」 [ストリーミング]


永遠の門 ゴッホの見た未来 [DVD]

永遠の門 ゴッホの見た未来 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2020/06/03
  • メディア: DVD


【ストーリー】
パリでは全く評価されなかったゴッホは、「新しい光を見つけたい」と南フランスのアルルへ向かう。どこまでも続く大地、風になびく麦の穂や沈みゆく太陽を見つめるゴッホは、「永遠が見えるのは僕だけなのか」と自身に問いかける。そんな中、パリからやって来たゴーギャンに心酔するゴッホだったが、共同生活は長くは続かなかった。孤独を抱えて、ひたすら自らが見た世界をカンバスに写し取るゴッホは、やがて「未来の人々のために、神は私を画家にした」と思い至る。晴れ晴れと穏やかなその瞳が最期に映したものとは――。

劇場公開時から観たかった作品。
ウィレム・デフォーがゴッホにしか見えないほどに、
憑依されたかのように思えたから。
彼の死についても病気についても興味があった。

結論。
彼は早すぎた天才であり、
世間から評価されないこと、
友人の成功で自分の存在を見失いながら、
それでも絵筆を持つことで自画を保ち、
とことん運に見放された人生だったと言うこと。

ただそれは他者から観た評価であり、
本人が不幸だったかと言えばそうでもないと思う。
もちろんいろいろなことで絶望は味わっただろう。
しかしその中にも彼は自分の絵に対する姿勢は保ち続けたし、
精神病院でも決して彼は不幸な監禁生活ではなかったと思う。
そして彼はやはり天才であるが故、
絵筆を握ることで世界を忘れてしまい、
その世界に浸ることができたのだ。
それこそが他者からすれば最も不幸なことであり、
本人からすれば最も幸福なことであった。

だから彼は永遠の門を見つけられたし、
そこに迎え入れられたのだと思う。
父親が聖職者だった影響もあるだろう。
彼が自然をそのままに受け入れ、
自らの心に映ったままに表現し、
世間の評価辛味はなされながらも表現し続けたのは、
永遠を観ることが出来たからなのだ。

この当時の芸術家の人生は、
これが不幸だったのか幸福だったのか、
当たり前だったのか異端だったのか、
それすらわからない。
そして彼の死の謎についてもまた同様。

ただ一つ。
彼は紛うことなき天才であり、
不遇の天才であった。
しかしそれは他者からの評価に過ぎない。
本人は何を思っていたのか、
今となっては知る術はない。

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