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「赤と白とロイヤルブルー」 [Amazon Prime Video]


赤と白とロイヤルブルー

赤と白とロイヤルブルー

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2023/08/11
  • メディア: Prime Video


ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー小説を原作とする「赤と白とロイヤルブルー」の主人公は、アメリカ大統領の息子アレックスとイギリスのヘンリー王子。2人の長期にわたる確執は両国間に亀裂を生じさせかねない事態となり、表向きの和解を余儀なくされる。すると凍りついていた関係は解け始め、心の奥に秘めた思いに火をつけることになる。

毎度のことながら、
町山さんのご推薦でさっそく。

いやいや、面白い。
基本的にあまりラブストーリーは好まないのだけど、
ここまでベタで甘い甘いラブストーリーはいっそ潔くて、
かつ男女の駆け引きとかじゃないところが面白い。
そしてつくづく実感したのが、
やはり私ってLGBTQに対して、
どんな性的嗜好でも全く抵抗がないって実感した。
配信できる範囲のラブシーンだから、
それほど強烈な場面があるわけじゃない。
だけどけっこう思い切ったシーンもあるし、
何しろ相手はイギリス王室の「ヘンリー王子」なんだから、
いくらフィクションとは言いながら、
けっこう神経質になる人もいるんじゃなかろうか。

私が多分抵抗なく見られたのは、
アレックスにはアレックスの母親が大統領で、
政治的な活動をしているという生活があって、
ヘンリーにはヘンリーで、
王室の名前を背負った責任と行動の上で、
外交的な役割を果たさなければならないという立場があって、
この二人の生活がラブストーリーとともに、
きわめて現実的と思える感じで展開するのが良かったのだと思う。
母親役のユマ・サーマンの度胸の据わり具合もよかったし、
サポートに徹する父親もよかった。
何よりアレックスの外見は魅力的過ぎて、
そりゃ誰からも愛されるに決まっているよなぁ。 
対してヘンリーは基本的に籠の中の鳥なんだけど、
程よく突っ張ったプライドもあって、
程よく愛らしい素直さもあって、
程よく焼きもちを焼くようなところもかわいい。
どちらも人間としても魅力的。

イギリスは比較的最近まで同性愛は罪で、
治療の対象とされていた国だから、
そこから今の同性婚を認めるまでの速さはすごいなぁと思う。
対してアメリカは今、
共和党支持者たちが時代に逆行して、
中絶禁止からの同性婚禁止までもっていきそうな気配。
そんな中でこの物語が映画化されたことは、
かなり大きな意味を持つと思う。

LGBTQに反感を持つ人は無理に見る必要はないけれど、
愛情の対象が自分と違うからと言って、
それが人間として罪だとか、
或いは病気だとか考えるのはやめてほしい。
世間が許さないから隠してきただけで、
昔からそういう人たちはいたのだから。
多様性を認めるということで、
彼らはやっとその存在を表に出せるようになっただけ。

そういう私も、
レズでもないしトランスジェンダーでもないけれど、
かといってクイアでもないようで、
未だそのあたりはフラフラしているし。


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