SSブログ

「靴ひものロンド」 [WOWOW]



1980年初頭のナポリ。
ラジオ朗読のホストを務めるアルドと妻ヴァンダ、アンナとサンドロの二人の子供たちの平穏な暮らしは、
夫の浮気で終わりを告げた。
家族の元を去り浮気相手と暮らすアルドは、
定期的に子供たちに会いに来るがヴァンダはすべてが気にいらない。
次第にヴァンダの精神状態は不安定になり、その行動もエスカレートしていく。
衝突ばかりの両親の狭間でアンナとサンドロは母に寄り添うのだった。
混沌とした数年を経て、家族は些細なきっかけでふたたび共に暮らし始めるが……。
月日は流れ、冷え切った関係のまま老齢を迎えた夫婦は夏のバカンスへ。
1週間後に自宅へ戻ると家はひどく荒らされ、飼い猫は失踪していた――。

原作の「靴ひも」が面白そうで、
買ってみたけど積ん読。
そうこうしているうちに映画が公開されて、
やがてWOWOWで放送。

同じ家族を描いた映画でも、
イタリア映画ってなんかちょっと違う。
日本人と違うと言う意味もあるけど、
同じヨーロッパでもイギリス人とも違うし、
スペイン人とも全く違うし、
フランス人ともやっぱりどこか違う。

この話も夫婦のことを描いているけれど、
それに振り回される子どもの視点も落とさない。
父の浮気、別居、母の怒り。
可哀相だけれど子ども二人は、
まだ親たちの都合と感情に振り回されざるを得ない。
最初は浮気されて荒れる妻と、
子どもに会ってもどこかやるせなく、
なにか踏ん切りがつかない夫にイラッとくるが、
イラッときていたのは子供たちも同様で。

「大人には大人にしかわからないことがある」
「男と女の子とは当事者にしかわからない」

そんなこと言われたって、
振り回される周りはたまったもんじゃないんだよw。

そういう意味ではスッキリ爽快。
たまにはこう言う話も合って良いし、
個人的には共感することしきり。



自分が自殺未遂した母親を目撃した気持ち、
考えたことある?

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。