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「ランボー ラスト・ブラッド」 [映画]



元グリーンベレーの真骨頂
史上最強の頭脳戦が今、はじまるーー
孤独な戦いは終わりを告げ、ようやく訪れた、“家族”と過ごす幸せな時間。 その平穏が破られた時、男の怒りは頂点へ――。 いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれる元グリーンベレー、ジョン・ランボー。孤独な戦いを経て、祖国アメリカへと戻ったランボーは、故郷アリゾナの牧場で、古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に、“家族”として穏やかな生活を送っていた。しかしガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致され、事態は急転する。愛する“娘”を救出するため、ランボーは元グリーンベレーのスキルを総動員し、想像を絶する戦闘準備を始めるのだった――。

もう言葉を失うしかなかった。
なんの感想を持つことができるだろうか。
今まで戦争の悪夢に苛まれ、
戦争の中で孤独に戦ってきたランボーが、
愛する家族のために、
大義名分ではなく「憎しみ」のために戦う。
それはもはやなんの躊躇もなく、
今までの機械的な殺人マシーンに「憎しみ」が上乗せされたとき、
そこにあるのは無慈悲な殺戮・・・。

彼の持つ能力を愛するもののために使ったとき、
ここまで凄惨を極めるとは、
あの地下室の存在からも、
彼の闇の深さが今またより一層実感できる。
「舐めてた相手が殺人マシンだった」
彼が愛するものを奪った奴らの不運を嘆くしかない。
そしてレイティングも関係なく、
ランボーの心の闇と無念さを描ききったこの作品は、
間違いなくランボーの心の終着点。
ラストシーンで涙が止まらなかったのは、
1作目からずっとランボーを観てきて、
彼の苦しみ、PTSD、差別の根深さがわかっているから。

老いたランボーの戦い方は今までとは違う。
だから終始戦って走るランボーを想像してはいけない。
御大スライも73歳なのだし。
しかしそこはさすがにわかっている。
敵地に乗り込んでケンカを売って来るや、
自らの庭に誘い込んで縦横無尽に暴れて、
容赦なく命を奪う。
そのやり方は本当に凄惨で今までのシリーズ史上一番の非道さ。
ランボーをそこまでにしたのは、
平和を奪った奴らなので自業自得なのだが。

スライも老いて、
いろいろな意味でけりをつけ始めている。
それはさみしいことなのだが、
ちゃんと納得のいく内容になっており、
そのパワーは老いたりと言えども衰えず。

もう一度シリーズを見直したくなる、
その魅力はただの殺人マシンではないところにある。
まずは第1作を観て彼の苦悩の始まりをみんなに知って欲しい。
そしてスタローンの演技が素晴らしいことも知って欲しい。

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