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「ソウルフル・ワールド」 [ストリーミング]


生まれる前の魂(ソウル)たちの世界で、「やりたいこと」が見つけられず何百年も暮らす“こじらせ”ソウル・22番と、この世界に迷い込んだジャズ・ピアニストを夢見る音楽教師・ジョーによる奇跡の大冒険が始まる!

映画館で予告を観て楽しみにしていたら、
ディズニーが配信オンリー公開にしてしまったとの情報。
と言うことでディズニープラスと契約。
「ムーラン」「ハミルトン」「マンダロリアン」も観られるし、
とりあえず少し楽しもうと。

見始めて宇多丸さんの言葉を思い出した。
「映画館で観るように出来ているから周囲を暗くして観た方が良い」
カーテンを閉めたら快適に映像が楽しめるように。
これ、これから観る人は気をつけてください。

映像も素晴らしいけれど、
音楽がまた素晴らしい。
ミュージシャンを目指す主人公だけに、
場面場面の音楽も素晴らしいし、
効果音も実に音楽的。
ジャズが好きな人なら最高に興奮できる。
主人公が求めるものがなんなのか、
本当に欲しかったものがなんなのか、
22番と一緒の時にはただ必死だったのに、
いざ夢を実現してみたら違う思いが。
現世を生きることを拒否してきた22番と、
ソウルを通い合わせて知ることで、
22番の本当の苦しみと悩みを知る。

素敵な話だと思う。
ただ主人公が自己実現して終わりじゃなく、
22番という生きることの意味を見失った魂に、
輝くことと生きることに希望を与える。
こんな風につらい世の中だからこそ、
ジョーと22番の奇跡の物語が愛おしい。

それにしてもディズニーのローカライズはスゴイ。
今まで吹き替え版って観たことなかったけど、
細部に渡るまでローカライズがされている。
世界戦略ってこう言うことなんだなと思い知らされる。

因みにエンドロールの「イッツ・オールライト」も最高。
「メイキング・オブ・モータウン」からの「ソウルフル・ワールド」。
この流れは最高かも知れない。

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「コンフィデンシャル/共助」 [ストリーミング]


コンフィデンシャル/共助 [Blu-ray]

コンフィデンシャル/共助 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2018/08/08
  • メディア: Blu-ray


【ストーリー】
北朝鮮の刑事チョルリョンは極秘任務を遂行中、上官ギソンの裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。世界を揺るがす機密を盗み、韓国へと逃亡したギソンを捕らえるため、北朝鮮はチョルリョンをソウルに派遣する。韓国側は熱血刑事ジンテを任務にあたらせ、歴史上初の“南北共助捜査”を開始する─。

おととしの暮れに観ていたいのに、
すっかり忘れていてまた観てしまった。

韓国や北朝鮮の人間からすれば、
それなりに甘いところや穴もあるんだろうけど、
あらためてめちゃくちゃ面白いなぁと。
2回目でストーリーもわかっているのに、
それでもちゃんと観させる力があるんだから。

ステレオタイプ的に、
庶民的人情大好き南の刑事に、
ニコリともせず任務を遂行する北の刑事に悪人。
わかりきっているのに、
この対比がやっぱり面白くて良くできている。
前の時は感じなかったけど、
この映画でも子役のエッセンスが抜群。

私は「愛の不時着」を観ていないし、
ウォンビンは全くタイプではないので、
そこには全く萌えないが、
実に良くできた配役で良くできた脚本で演出。
あらためて韓国がハリウッドに学んだことと、
韓国ならではエッセンスの融合が見事なことに感服する。

この映画、
ライティングと撮影がものすごく良い。
だから何度観ても飽きない迫力が迫ってくる。

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「タッカー」 [ストリーミング]


タッカー 4Kレストア版 [Blu-ray]

タッカー 4Kレストア版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/06/07
  • メディア: Blu-ray


【あらすじ】
第2次世界大戦終結間近の1945年春、デトロイト郊外の小さな街。
自動車工場を経営するプレストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)は、最愛の妻ヴェラ(ジョアン・アレン)や長男のジュニア(クリスチャン・スレイター)をはじめとする4人の子供達と共に幸せな日々を過ごしていた。
戦争が終結しアメリカが新しい時代を迎えようとすると、タッカーは自らの理想とする新しい自動車を作る決心をする。
友人である元銀行家のエイヴ(マーティン・ランドー)、技術者のエディ(フレデリック・フォレスト)やジミー(マコ)の協力を得て、遂にプロトタイプ“タッカー・トーピード"を作り上げる。
速さのみならず安全性や高級感をも求めた夢の車、トーピードは巧みな宣伝活動などでたちまち世間の注目を集めるが、当時アメリカを牛耳っていたフォード社を筆頭とする巨大自動車産業ビッグ3や、
ファーガソン上院議員(ロイド・ブリッジス)ら保守的な政財界はタッカーを叩き潰そうとするのだった――。

いかにもルーカスとコッポラが好みそうな題材。
何よりMr.アメリカとも言えるようなジェフ・ブリッジスの笑顔は、
この作品の象徴なのだろうと思う。
そして制作当時現存した車をほぼ全部並べて、
見事な絵作りをしたことが感動的。

日本でも本田宗一郎や井深大が叩かれたように、
企業の既得権益を守るために、
一人の男の壮大な夢が打ち砕かれた。
それはアメリカン・ドリームの終焉でもあり、
企業に立ち向かうには正論では勝てないという事実。

デトロイトを敵に回した男は、
詐欺師に仕立て上げられた。




個人的な思いではあるが、
そのデトロイトから黒人がモータウン・レコードを立ち上げたこと、
これはある意味皮肉すぎるアメリカの歴史だ。

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「いつか家族に」 [ストリーミング]


いつか家族に [DVD]

いつか家族に [DVD]

  • 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
  • 発売日: 2019/07/02
  • メディア: DVD


内容(「Oricon」データベースより)
1953年、朝鮮戦争の終戦直後。現場仕事で生計を立てるサムグァンは、ポップコーン売りの美しいオンナンに一目ぼれし、彼女には羽振りのいい恋人ハ・ソヨンがいると知りながらもプロポーズする。オンナンの父親を説得し、結ばれた2人。利発な長男イルラクをはじめ3人の子宝にも恵まれ、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、11年間育てたイルラクが他人の子ではないかという噂が流れ…。

「そして父になる」的なストーリーかと思いきや、
もっと凄まじい愛情物語。
原題は「血を売る男の年代記」。
まさしく売血によって結婚し、
売血によって家族を支え、
売血によって血の繋がらない息子の命を救おうと、
命のギリギリまで奮闘する男。

朝鮮戦争直後から10年余りの時代なので、
戦後の日本と同じように貧富の差も激しく、
売血が合法的にまかり通る。
だけど男も女もバイタリティーにあふれているし、
ものや金には恵まれなくても愛にあふれている。
長男が実は実の子じゃないとわかり、
いろいろな葛藤もありつつ、
息子を冷たくあしらうこともあるけれど、
それでも11年の月日は二人を結びつけていて、
息子の心からの叫びに親子の情や血のつながりを超える。

一見陳腐な物語であり、
途中売血を繰り返すシーンでは目を背けたくなる。
だけどいつものことなのだが、
ちょっとしたユーモラスなシーンと、
子役たちの演技に心を持って行かれる。
「いつか家族に」という放題そのものが陳腐なのだが、
「血を売る男」では物語の内容が入ってこないし、
まぁ致し方ないところだろう。

今となっては理解しがたい時代性と、
売血という行為なので、
感情移入できない人もいるだろうとは思う。
だけど親子の物語として、
普遍の真理に貫かれ、
最後には幸せなシーンで締めくくる。
なんかもう、
それだけで充分じゃないかと思えるのだ。

とにかく健気な子役に心が持って行かれる。
ハ・ジョンウの演技も霞む子供たちに拍手喝采。

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「映画版 ねこタクシー」 [ストリーミング]


映画版 ねこタクシー DVD

映画版 ねこタクシー DVD

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2010/11/05
  • メディア: DVD


【イントロダクション】
~頑張りたいのに頑張れない、すべての人にお届けするやさしい映画が完成しました~
間瀬垣勤、40歳。元教師。現在タクシー運転手。売上成績、万年最下位。家では、妻にも娘にも頭が上がらない。仕事からも家庭からも見放された完全な負け組。そんな間瀬垣の前に現れた、一匹の野良猫 “御子(みこ)神(がみ)さん”。ふてぶてしく、何があってもマイペースな御子神さんのおかげで、自分自身も変わり始める間瀬垣。そして、人付き合いが苦手な間瀬垣は、御子神さんを助手席に乗せて「ねこカフェ」ならぬ「ねこタクシー」をはじめることを思いつく…。 あなたは人生に行き詰っていませんか?いつからだろう、自分がこんなにオーラを無くしてしまったのは・・・年齢や環境が、生き甲斐や想像力を変えてしまって、なんとなく生きてきた。何でもいいから、背中を押してほしい。これは、そんな誰もが待っている「きっかけ」の物語です。

ドラマ版も不思議な魅力があって、
映画版も観たかったので100円チャンスw。

決して大ヒットする映画じゃない。
スターも出ていないし、
特に刺激的なストーリーでもない。
でもホッとするし、
自分の中の「何か」を刺激する。
御子神産の何も言わないその佇まいに、
なんとなく何かを感じる。

おバカ映画じゃないのだけど、
疲れたときに何かを失ったとき、
観ると気持ちが温かくなって、
少し前を向けるような気がする。

まぁこの映画に対する、
カンニング竹山の本音を聞くと、
若干冷めちゃうけどね。

でもこんな話、
今の時代の今の荒んだ気持ちだから、
ちょっと良い気持ちになれる。

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「ザ・ソウルメイト」 [ストリーミング]


ザ・ソウルメイト [DVD]

ザ・ソウルメイト [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: DVD


【ストーリー】
病気の娘の手術費を稼ぐため仕事をかけ持ちする柔道館の館長ジャンスは、密入国犯を追う熱血警官テジンが襲われた事件に巻き込まれて負傷。
意識不明に陥ったテジンは幽体離脱し、その姿が見えるのはジャンスだけという事態に。
人間とゴーストによるバディを組んだ二人は、合同捜査に乗り出すことになるのだが…!!

マブリー見たさにw。

良いっすわー。
マブリーのアクション、
スピードはないけど重量級で、
りあるな格闘で見応えあり。

で、スカッと爽快と思ってみていたら、
最後に泣かされてしまった。
「ゴースト」風のストーリーで目新しくはないのに、
やっぱり泣かされちゃうなぁ。
人の縁と善意は繋がっているんだなぁ、
因果応報で世の中できているなぁって。

ありきたりなストーリーでも、
マブリーが出ているだけで幸福感満載。
白マブリーの良さが満載。
強面の黒マブリーも良いけど、
ちょっと不器用そうに笑って困るマブリー、
良いよなと再確認できる。

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「アジョシ」 [ストリーミング]


アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [Blu-ray]

アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2012/02/02
  • メディア: Blu-ray


【ストーリー】
テシクは自ら孤独を選んだ。都会の片隅で質屋を営み、世間を避けるように生きている。過去のある事件が、彼から夢も希望も、未来すら奪ったのだ。
テシクの隣に住む少女ソミはいつもひとりぼっちだ。クラブダンサーの母は、娘の世話より自分の暮らしに忙しい。ソミは“アジョシ=おじさん”と呼び、ただ一人の友達として慕っていた。
ある日、麻薬密売に巻き込まれた母親と共に、ソミは犯罪組織に誘拐される。ソミを救出するために組織を追うテシクは、その背景に隠された恐るべき真実を知る。愛する者を二度と失いたくない・・・テシクはソミを守り抜くと決意するのだが・・・。

すごく良いと言う評判だったので、
ものすごく期待して観たんだけど。

案外肩透かしだったなぁ。
このあともっとスゴイアクション映画が出ちゃったし、
設定も若干アマアマで、
例によって子役の良さに助けられたかな。

特にウォンビンに魅力も感じず、
むしろ悪役側の非道さが際立っていて、
悪い奴らがそれぞれの利益の上で手を組んでいて、
巨悪に立ち向かうんじゃないところが良かったかな。
一人で立ち向かうにはこれが適切なスケール。

製作年から考えれば、
これで大ヒット、素晴らしいという評価もあり。
ただ年数が経った今は少々物足りない。

だって先が読めちゃうんだもの。

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「下女」 [ストリーミング]


下女 Blu-ray

下女 Blu-ray

  • 出版社/メーカー: IVC
  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: Blu-ray


内容紹介
韓国映画史上最も「怪物的」な映画作家、金綺泳(キム・ギヨン)。
大ヒット映画『パラサイト半地下の家族』のポン・ジュノ監督はじめ多くの映画作家に多大な影響を与えた。
代表作『下女』を日本初ソフト化!
『下女』하녀 /THE HOUSEMAID 1960年/白黒
妻が病に倒れ、家政婦として若い女を雇ったピアノ教師の男。
男の強い性的欲動と娘の魔性的な魅力によって、やがて二人は関係を持つ…。
ブルジョア家庭に渦巻く、欲望、憎悪、狂気…。
世界的評価のきっかけとなったキム・ギヨンの最高傑作。

「スゴイ!」という口コミをアトロクで得て、
YouTubeで発見。
映像は決して良くなかったけれど、
むしろモノクロの映像でこの画質、
恐ろしさが倍増。
オープニングからいきなり、
東宝怪奇シリーズもビックリのおどろおどろしい音楽。
効果音と音楽がもう東宝怪奇シリーズそのもの。
次第に下女の立場を忘れて、
狂気をむき出しにしていく様も怪奇。
「パラサイト」なんて可愛いものだと思えるほど、
熱く狂おしい狂気が全編を覆う。
女たちの強さと腹をくくった生き方に比して、
何とも煮え切らない男の情けなさ。
下女が欲したものは男の愛だったのか?
人並みの女としての暮らしと幸せだったのか?
そして手に入れたものは何か?
 
それにしても最後の二人は、
本当に怪奇ですよ。
強烈過ぎる。
一方の妻も家庭を守るための狂気。
生活を守るためにミシンを踏む狂気。

60年も前の作品だけど、
今も変わらない普遍の男女の愛憎劇。
そして韓国の子役の凄さ。
特に姉役の子役、
不思議なほどに小憎らしいほど達者。

そして最後のオチがまた憎いなぁ。
これってアメリカのドラマ的で、
当時の韓国では最先端だったんだろうなぁ。

いやはや、
韓国映画って今も昔も恐ろしいw。

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「オフィーリア」 [ストリーミング]


オフィーリア 奪われた王国 [DVD]

オフィーリア 奪われた王国 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2020/05/02
  • メディア: DVD


【ストーリー】
〈愛〉か〈権力〉か―。バトルを制すのは、誰だ。
16世紀のデンマーク。貧しい少女オフィーリア(デイジー・リドリー)は偶然から出会ったガートルード妃(ナオミ・ワッツ)に気に入られ侍女として迎え入れられる。年頃を迎えたある日、
長い戦争から帰還した王子・ハムレット(ジョージ・マッケイ)禁断の恋に落ちる。しかし、王位継承を狙う弟クローディアス(クライヴ・オーウェン)による王の毒殺疑惑が浮上。
そんなこともつゆ知らずガートルード妃はクローディアスと再婚をしてしまう。ショックを隠しきれず日に日に情緒不安定になっていくハムレット。
「愛」を確かめたい一心のオフィーリアと、「愛」と「権力」で揺れるハムレットの行方とは―。

評判は聞いていたんだけど、
コロナ禍で不幸にもDVDスルーされた作品。
先日三宅監督が今年のベストに推していて、
思い出したので観ようと。

見始めて気がついた。
私、「ハムレット」を観たことないw。
つまり正統派ハムレットではなく、
裏からの物語を先に観てしまうことになるわけだw。
ハムレットも何作かあるから。
どれを観ようか迷うところだけど。

ディズニーになってからのスター・ウォーズシリーズを背負って立った、
デイジー・リドリーの演技は手堅くて、
かつこの時代の女性にしては自己主張もしっかりしていて、
その上最後には「その道を選ぶのか」という強さを表現。
赤毛でチャーミングなオフィーリアを好演。
その一方でハムレットの何ともお坊ちゃま然としていること。
本来はもっとドロドロの愛憎劇のはずが、
オフィーリアを中心にすえることで、
どす黒い欲望の渦巻く人間関係と人間像が、
案外サラッとしていて案外いやらしくない。
個人的にはこう言う描き方も面白いなぁと思うんだけど、
なにせ「ハムレット」未経験なのでw。

全体に小粒感は否めないのだけれど、
衣装もセットも素晴らしくて、
これを劇場で観たら没入し具合も、
感情移入の度合いもちょっと違ったかなぁと思った。
そう言う意味では惜しかった。
オフィーリアが悲劇の女性ではなくて、
自らの意志で自らの道を生きた女性として、
非常に魅力的だったので、
そう言う機会があればと願う。

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「マラドーナ」 [ストリーミング]


マラドーナ

マラドーナ

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Prime Video


サッカーだけでなく、政治、家族への愛、そして自分を死の淵へと追いやったドラッグ問題にも言及。“神の手ゴール”“世紀のゴール”など伝説のスーパー・プレイや自身を称える歌「神の手」の大熱唱シーンも必見。これまでのドキュメンタリーとは全く違う、巨匠クストリッツァ にしか見せない素顔のマラドーナ”が映し出される。

ライターカルロス矢吹氏により紹介されて、
矢も楯もたまらず観たくて探したら、
呆気なくAmazon Prime Videoで発見。
よもやまさか、
クストリッツァ監督の作品にマラドーナのドキュメンタリーがあるなんて、
夢にも思っていなかった。

非常に面白かった。
私はディエゴ・マラドーナという人を誤解していて、
彼が貧しい人たちへの福祉活動や慈善活動を行っていたり、
格差の問題に自らの財産や名声を使って貢献していたことを、
彼が亡くなった後のラジオ放送で知った。
そして彼の人となりというものも誤解していて、
コカイン中毒や極端な言動や行動から、
ある種の人格は単車だと思っていた。
しかし素顔の彼は実に敬虔なキリスト教徒で、
更に格差社会の問題を深刻にとらえ、
政治家たちへの批判に満ちた言葉を吐き、
非常に理性的で聡明な人だった。
これだからこそ国葬賭して扱われ、
全国民から尊敬を集めていたのだとわかった。
それもこれも、
クストリッツァ監督のマラドーナ愛が、
粘り強く彼を取材しインタビューできたから。

この映画には難点がある。

まずクストリッツァ監督のファンであっても、
マラドーナという人を知らないと全く面白くないだろう。
逆にマラドーナという人のファンであっても、
クストリッツァ監督の映画文法がわからないと面白くないだろう。
つまりどちらも愛していなければ楽しめない、
そう言うとんでもない致命的な欠点がある。

残念なことに、
私はそのどちらにも興味があり、
愛しているのでたまらなく面白かった。
クストリッツァ監督のサッカー愛があって、
マラドーナに対するリスペクトがあって、
「サッカーファンならこれで充分わかるだろう」と言わんばかりに、
無粋な背景の説明を一切省いて、
マラドーナの魅力に迫ったからこその傑作だ。

まぁ世間的評価は低いだろうが、
マラドーナのプレイに魅せられた人なら、
一度は観ておいて損はないと思う。
何よりもマラドーナという人のチャーミングな顔が見られる。
政治的な意見や思想がわかる。
家族への深い思いが理解できる。
それだけでも価値がある。

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