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「ジキル博士とハイド氏」1942年版 [DVD]


ジキル博士とハイド氏 コレクターズ・エディション [DVD]

ジキル博士とハイド氏 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: DVD


内容紹介
一人の男の善と悪を描き出す、怪奇映画の傑作!
1932年度版、1941年度版の2作品を収録!
【ストーリー】
1932年版:人間の凶悪な部分を薬で除去する研究を続ける若き医師、ジキル博士は研究に没頭し、婚約者マリエルとのデートもすっぽかすほどであった。
そんな中、偶然研究とは逆の、人間の「善」の部分を除去する薬を発明し、強い好奇心に駆られて、服用してしまう。
そうしてジキルの「善」の部分を取り去って産まれたハイドは「悪」の魅力にとりつかれて悪行の数々を繰りかえすのだった・・・。

1941年版:若き医師、ジキル博士は研究熱心で秀才の呼び声も高く、恩師チャールズ・エムリーの娘ビアトリクスとも婚約中の身であった。
そんなジキルだったが、恩師の反対にもめげず、精神を「善」と「悪」とに分離させる研究に熱中しており、それを可能にさせる薬剤を作ることに成功したのである。
あるきっかけからそれを飲んだジキルは、かつてないような荒々しい気持ちを感じ、また人相も全く変わってしまったのだった・・・

1941年版がメインで購入、
イングリッド・バーグマンが出演しているから。

しかし。
映画としては1932年版の方が面白かった。
1942年版は宗教クサイ部分も多く、
ジキル氏とハイド氏のメイキャップが、
「それほど差がないじゃん」って程度。
裏読みすれば、
「人間と善と悪にはそれほどの境界線はない」
そんな風に思えてしまう程度。
ハイド氏の悪行も控えめ。
精神世界の妄想を描いた部分も多くて、
薬の助けを借りなくても、
ジキル氏はやがてハイド氏になっていたんじゃないか、
ハイド氏の思考だからの妄想ではなくて、
ジキル氏の願望が表現されている感じ。
もっとも原作を読んでいないので不明だけれど、
要するに人間の二面性というのは、
そう言うものだという解釈で描かれた脚本かと。

一種のホラー映画として観るのなら、
1932年版の方が迫力もあるし、
悪となったハイド氏の悪行三昧、
強烈な存在感は抜群。

イングリッド・バーグマンがきれいだった。

まぁそれくらいしか残らないな。

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「ジキル博士とハイド氏」1932年版 [DVD]


ジキル博士とハイド氏 コレクターズ・エディション [DVD]

ジキル博士とハイド氏 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: DVD



IVC BEST SELECTION ジキル博士とハイド氏 [DVD]

IVC BEST SELECTION ジキル博士とハイド氏 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
温厚な紳士が凶悪な殺人鬼に変貌する二重人格者の恐怖を描いたサイコホラーの原点。人間の凶悪な性質を薬物の力で除去する研究を続けていたジキル博士は、ある日目的とは正反対の効果をもたらす薬物を発見し…。“IVC BEST SELECTION”。

1941年版が観たくて購入したら、
1931年版が一緒に収録されていたので、
まずはそちらを先に。

話はもう皆さんご存知の通り。
それにしても1931年版、
今から80年以上も前に作られたのが信じられないほど、
変貌していく様の映像がスゴイ。
昔の映画特有のスピーディーな展開で、
一瞬たりとも飽きることなく話が進む。
これは是非とも観た方が良いなと。

ただこれを今メディアでは放送できないだろうなと。
ハイド氏のメーキャップ、
猿人っぽくしているけれど、
何処かに黒人の面影もあって、
いろいろな問題に発展しそう。
行動とかも猿人なんだけど、
なんかいろいろ考えちゃいます。

と言うことで、
今ならお安く堪能できるので、
古い映画と馬鹿にせずに観ることをお薦め。

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「廿日鼠と人間」 [DVD]


廿日鼠と人間 «IVC BEST SELECTION》 [DVD]

廿日鼠と人間 «IVC BEST SELECTION》 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD


内容紹介
スタインベックの名作小説を完全映画化。
1992年の同名映画はこれのリメイク。
頭が弱い大男と賢い小男のかけがえのない友情。
アメリカの文豪スタインベックの「エデンの東」と「怒りの葡萄」とともに頂点をなす名作のベスト映画化。
農場から農場へ渡り歩く日雇い労働者の大男と小男は、家と農場を持つ夢を抱いていた。
体ばかり大きくて頭は弱い大男は行く先々で問題を起こし、賢い小男が始末をつける。
雇ってくれた農場の主人は肉感的な女房に口を出す連中に喧嘩を売るくせがあり、
力が強過ぎる大男は嫉妬深い主人の手をにぎりつぶし、
その女房の髪を愛撫しようとして首の骨を折ってしまう。
男たちのかけがえのない友情に結末が訪れた。
きれいごとだったアメリカ映画がリアリズムに目覚めた時代を象徴する名作。
97年リメイク版は遠くおよばない。
監督は「西部戦線異状なし」(アカデミー作品賞)、「雨」のルイス・マイルストン。

元はと言えば、
「TSUTAYAに行ってこれ借りよう!」最終回で、
伊集院光が薦めていたのがきっかけ。
購入するまで半年、
観るまで半年以上w。
なんとなく今日こそ観ようと決意して。

昔の作品は本当にコンパクトで、
無駄な部分が無くて展開がわかりやすい。
リメイク版もあるのだけれど、
たぶんこっちの方が面白いだろうと思う。
徹底したリアリズムが、
いろいろなところに忖度したり、
中国資本が流入した今のハリウッドにはできない技だと思う。
これっぽっちも無駄のない脚本で、
アメリカの悲劇的な労働者の姿を描いた傑作と言えるだろう。
何よりも外連味がないのが素晴らしい。
今なら一部団体から抗議とか来そうだけど。

この作品に覚える感情を表現するのは難しい。
誰でも知っている名作だし、
その一方で古い映画は埋もれる一方で、
こう言う映画が格安で手に入るのは良いことなので、
誰かが伝えていく必要は感じる。
例え話として聴いてもらえるならば、
今の非正規雇用の若者が二人、
お互いに助け合っていつか自分たちで事業を興すことを夢見て、
職場を渡り歩きながら働いている。
しかし一人は身体は大きく力も強いが少々知的障害がある。
それが故に単純労働に回されてしまう。
同僚からも馬鹿にされているが、
彼自身は動物が大好きで優しい心の持ち主で、
一緒に働く相棒を信用しきっている。
そんな二人が見た夢が偶然からもう少しで叶うと思ったときに、
悲劇が起こって身体の大きな男は追われる身となってしまう。
今の時代に置き換えるならばそんなところか。
だから悲劇は昔も今も変わっていないのだ。
何ともいえない哀しさと純粋であるが故の悲劇は、
時代を超えて人の心を震わせるのだ。

こう言う映画を今放送しても視聴率は取れないだろうけど、
WOWOWとか映画専門チャンネルとかでは、
一定量流し続けて欲しいなぁと思う。
「12人の怒れる男たち」を観た時も思ったけれど、
昔の作品だからと侮るなかれ。
CGもSFXもないけれど、
だからこそ人間の心に問いかけてくる深い作品が多いのだ。

何十年経っても良いものは良いのだ。

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「ヒドゥン」 [DVD]


ヒドゥン [DVD]

ヒドゥン [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: DVD


内容紹介
あいつを倒せるのは俺しかいない! !
息もつかせぬスピード感でSF、ホラー、アクションのすべてを見せる大傑作!
犯罪と欲望の街ロサンゼルスで、物静かな紳士が突然、白昼堂々と強盗殺人を犯し逃亡するという事件が発生した。
ロス市警のトム・ベック刑事は男に重症を負わせ病院に収容するが、今度は意識不明だった同室の患者が病院を脱走、次々と凶行を犯し始める。
そんな時、ベックの前にFBIのロイド・ギャラガーと名乗る男が現れる-。
1988年のアヴォリアッツ映画祭で『ロボコップ』を押さえグランプリを獲得。
SF、ホラー、アクションのすべてがスピード感たっぷりに絡み合う大傑作!

懐かシネマw。
「ツインピークス」全盛時、
レーザーディスクを購入して何度も何度も観た。
「ツインピークスReturn」で火がついて、
思わず購入。

今は語られることもないけれど、
これは大傑作。
SFでありながらホラー要素あり、
アクションたっぷり、
更にポリスバディものの要素も盛り込んで、
それがどれも破綻することなく、
見事なまでに失速なしに最後まで駆け抜ける。
もちろんアメリカ人の大好きな家庭もあり。

30年前の作品とは言え、
余り語られることがないのは実に惜しい。
今観ても古くささを感じないし、
(出てくるクルマは古いけど)
同じ脚本でリメイクしても面白いだろうに。
もっとも今のハリウッドだと、
もっと家庭的なシーンを盛り込んで、
こんなにドライには作れないかも。
ある意味キワモノかも知れないけれど、
B級にはB級の良さと面白さがあるという見本。

何度観ても、
カイル・マクラクランの人間離れした美しさは、
この役柄に非常にふさわしくて、
うっとりしてしまいますな。

因みにこの後主役を張る人間が、
隅々に見えるので、
じっくり観ているとさらなる面白さが。
「彼らも30年前はこんなところから出発したのね」
目を皿のようにして見ると楽しさ倍増。

いや、面白い。
若いカイル・マクラクランが美しい。
今のハリウッドはある意味柵にとらわれて、
こう言う外連味たっぷりの娯楽作を忘れている。
ヒューマンドラマも良いけれど、
ファミリードラマも悪くないけれど、
こんな楽しい娯楽作の復活を望む。

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「民族の祭典」 [DVD]


民族の祭典【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

民族の祭典【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD


内容紹介
烈々たる気迫に満ちた映像美
1936年ベルリン・オリンピック大会ドキュメント第1部
男性的な陸上編。躍動する若者の裸像、この回からはじまった聖火リレーは数万の観客がどよめく51か国選手の開会式へ。ドイツが国家の威信を賭け、記録映画の先駆者リーフェンシュタール女史はダイナミックな映像表現を駆使して、すべてを一瞬に賭ける若者たちが織りなす栄光と名誉の競技を記録する。クライマックスはマラソン。走る、したたる汗をぬぐう腕、大地を蹴る足。孫(現韓国籍)が優勝、日の丸がはためき「君が代」が流れる。

よく言われるヒトラーが支持して作らせた、
ドイツのプロパガンダ映画かと問われれば、
芸術と記録とプロパガンダが見事に均整の取れた、
記録映画としか言いようがない。
一部実際の試合ではない映像も差し込まれているようだが、
芸術でありプロパガンダ映画だと言われれば仕方ない。
その一方で真剣に競い合う選手たちの姿は、
記録こそ現代と全く比較すべくもないが、
その真摯な姿は胸を打つし感動する。
そういう意味では立派な記録映画である。
随所にヒトラーの映像が入っているが、
自国の選手たちの活躍に一喜一憂し、
この男が後にヨーロッパで口にするのも憚られる存在になるとは、
このときはまだ知る由もない。

それにしてもマラソンで優勝した孫選手。
どんな気持ちで君が代を聴いたのだろうか。
今も記録は「日本」として残っているというのだが、
当時の植民地政策の中では、
孫選手のような人は彼だけではなかっただろう。

「民族の祭典」を観たならば、
「美の祭典」も観るべきなのだろう。
今や商業主義のオリンピックとなり、
純粋に競技を楽しむよりも、
周囲のゴタゴタに煩わされる選手たちを気の毒に思う時代となり、
そこに至るまでのスポーツにまで持ち込まれた、
東西冷戦の恐ろしさを思うにつれ、
オリンピックの存在意義とは何なのか、
この頃から国威発揚に利用されたことを思えば、
何ともいえない気分になる。
因みに私は2020年東京オリンピックは歓迎しない。

それにしても、
この当時からアメリカって強かったんだ。

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「戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】」 [DVD]


戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

戦艦ポチョムキン【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD


内容紹介
映像のみが語る映画言語の迫力!
編集と表現技法を確立した映画の教科書
1952年ベルギー王立シネマテーク主催 映画史上のベストワン
1957年ブリュッセル万博映画祭選出“映画史上のベストワン”
音声がないサイレント映画は映像表現がすべて。27歳だった巨人エイゼンシュテイン監督はリアリズム表現と編集技術を駆使して映画作りの基本“モンタージュ”論を確立した。帝政ロシア黒海艦隊の旗艦ポチョムキン号ではウジ虫が入ったスープを飲まされた水兵が反乱を起こし、マストに赤旗がひるがえる。兵士たちは銃を構えて事件に抗議する無数の民衆に石段の上から弾丸の雨を降らせる。逃げ惑う民衆、乳母車が石段を転がり落ちる場面はあまりにも名高い。

数々の映画製作者、評論家から、
「古典の名作」と名高いこの作品、
「観よう観よう」と思いつつついつい後回しに。
だって次から次へと観たい新作は出るし、
それも追いつかない状況は読書も同じ。
しかし先日読んでいた「楽しいプロパガンダ」でまた絶賛の嵐。
「1,080円だし買っちゃえ!」とばかりに。

いやぁ聞きしに勝るプロパガンダ映画。
ただエイゼンシュテイン監督の力量はスゴイ。
「オデッサの会談」シーンは素晴らしいですわ。
純粋に映画として素晴らしい。
音がなくても映像が持つ迫力と説得力、
これは映画でなくてはあり得ない迫力。

「無声映画でしょう」なんて敬遠せずに、
映画の原点とも言える世界、
たまには堪能しても良いんじゃないでしょうか?

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カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」 [DVD]


カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」 [DVD]

カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2012/03/10
  • メディア: DVD


内容紹介
ストレスのたまった大人たちに贈るカンニング竹山 の デンジャラスエンターテイメント!!“テレビでは堂々と 喋ることのできない 話 ”“テレビでは やりにくい お芝居”“テレビでは決して やらせてくれない 研究発表”「放送禁止」 というタイトルを掲げ、開催した 超過激 ライブをDVD化!/VIBZ-5126/POS:4988002567294/●構成:演出/鈴木おさむ●出演者/村上大樹・澤田育子(拙者ムニエル)特別出演/前田健●【収録内容】act. 1 ためになる漫談 / act. 2 リサーチ演説 / act. 3 ショートドラマ 「最後の夏」 / act.4 オヤジの話【特典】山崎弘也(アンタッチャブル)・矢作兼(おぎやはぎ)による全編副音声コメンタリー■消費者金融の裏側から大人気アダルトグッズの開発に至るまでの秘話等、あまりの過激さに発売が危ぶまれた衝撃のDVD!■カンニング竹山の知られざる過去とは!? 今まで明かされることのなかった、カンニング竹山の衝撃の少年時代を遂に本人自らが語る!■放送作家の枠を飛び越え、TV・CM・映画でも活躍中の「鈴木おさむ」が構成・演出を担当!舞台のように流れるストーリーとカンニング竹山の過激な実話?トークで組み立てられた、新感覚の単独ライブ!

初回の「放送禁止」。
なんとなく既視感があるなぁと思ったら、
この頃カンニング竹山はTBSで「生はダメラジオ」をやっていて、
毎回Pod Castsで聴いていたことを思い出す。

10回目を生で観て、
初回をこうしてじっくり観ると、
「ああ、随分人間とした芸人として成長したなぁ」と。
だって初回のネタとかって、
ラジオでも聴いたことがある話だもの。
この頃はこれで精一杯だったんだろうし、
渾身のネタと演技だったと思う。

毎回借金は背負うは、
身を削って笑いを取りに行くは、
あわや警察にお縄になりそうになるは、
本当に「放送禁止」どころか犯罪すれすれにまで。
でも今回オヤジさんの話を聴いてよくわかった。
「犯罪すれすれが一番儲かる」という教えがw。

昔から文章も書いていたし、
ラジオでもこだわりの強い話を、
実に見事に話す人だった。
彼がこれを出発点にして、
10年目を迎えた今年のライブ、
なるほど納得のできに発展したのがよくわかる。

これからも見続けていこうと、
最初のライブを観てあらためて決心。

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カンニング竹山単独ライブ「放送禁止2011」 [DVD]





想像外に滂沱の涙。
前半部分はいつもの笑い。
そして後半部分では、
自分が関わってきた「バリバラ」という番組について語り、
自分たちが障がい者に対して、
どんな偏見と思わない偏見を持っていて、
それが彼らには実は普通のことであり、
何も変わらない人間同士であることを、
身をもって感じたことを力説。

生でライブを観た勢いで、
今まで揃えていなかったライブを遡り中。

2011年。
春に東日本大震災があり、
あの鬱々とした毎日が続いた春から夏。
やがて迎えた秋にこのライブ。
被災地の障がい者のために何かしたい。
竹山のその思いから実現した、
被災地の障がい者プロレス復活イベントへの出演。

今年の10周年もかなり切れまくっていて、
「本当にそこまで言って良いの?」状態だったけれど、
この年もまた特別な年だったようだ。

私がこの人のライブに惹きつけられるのは、
おそらく彼自身がものすごく正直で、
お育ちが良いからこそ出てくる人間味。
だからこそこのライブが必要なのだ。
普段TVでは言ってはいけないことだけど、
1年に1度だけ限られた空間で、
限られた観客に向かってのみ語りかける言葉。
そこに彼の本音と本当の人間性を観られるから。

「たかが芸人風情が偉そうに」
そう思う人もたくさんいるだろう。
でも彼は今も閑を見つけては福島に通い続けているし、
相方を病気で亡くした後もなおカンニングを名乗り続けている。
TVのコメンテーターでの彼だけしか知らなければ、
いろいろと不快に思っている人もいるだろうが、
それはそれで彼の芸だからかまわない。

なんだかんだ言って、
この人って本当に純粋なんだと思う。
だからハニートラップに引っかかっちゃうんだw。


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「みうらじゅん&いとうせいこう 20th anniversary ザ・スライドショーがやって来る! 「レジェンド仲良し」の秘密」 [DVD]




内容紹介
みうらじゅんが撮りためた(無駄に)膨大な量の(バカな)写真に
いとうせいこうが、容赦のない(愛はある)ツッコミを繰り出す大人気トークショーがまさかの映画化!
★あれから20年……これまで決して明かされることのなかった、
いや、明かされる必要のなかった真実が、ついに公開される。
★みうらじゅん、いとうせいこうが20年の熱い思い(!?)を語る!
WOWOWが撮りためた貴重な未公開舞台裏映像と、 みうらによる歴代の「いやげもの」解説に加え、
みうら・いとうの撮り下ろしインタビューで、過去を振り返り、そして未来を語る 大爆笑必至のドキュメンタリー。

よくぞこれを映画にしたなぁw。
ファンはたくさんいるけれど、
あくまで主役は二人であって、
スライドショーはとりあえず二の次。
そりゃスライドショーは別のDVDで買ってちょーだいってことだよねw。

20年間の歴史の中で、
明らかに意識の変化が見えるのは、
最初は「自分が面白い」で撮影していたはずのものが、
そのうち「いとうさんに喜んでもらえる。」
或いは「いとうさんに突っ込んでもらえる。」に変化している。
情け容赦のない突っ込みをすることで、
その突っ込みを柔軟に受け入れることでスライドショーは成立する。

そもそもが違う生き物である二人。
いとうせいこうの意識とみうらじゅんの意識は、
二人の邂逅で交わることがなければ、
永遠に別の世界で生きていたに違いない。
だが運命の皮肉が二人を引き合わせる。
そして二人は「レジェンド仲良し」となるのだ。
何しろ「ザツダン!」を聴いていてもわかる通り、
二人の話は終わることを知らない。
何について話しているのか、
途中で脱線して一向に戻る気配もなく、
それでも二人の話はダラダラダラダラ続く。
いつも突っ込まれるのはMJ。
もはやボーダーレスな知識の塊いとうさんから、
いろいろな話を聴きながら、
とんでもない返しをしては突っ込まれる。
スライドショーの場合は、
ネタはMJが用意するのだが、
それにたいするいとうさんの反応を予想しながら、
その反応が予想通りだとMJは快感を覚えつつ、
突っ込みを受けて話は展開する。

不思議すぎる世界なのだが、
取り込まれたら出てこられなくなるw。

今の若い人が何を感じるかは知らないが、
二人とほぼ同年代である自分は、
この時代に生きてこられて幸せを感じるw。

それにしても、
本当によく映画にしたなぁw。


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カンニング竹山 単独ライブ「放送禁止2015」 [DVD]


カンニング竹山 単独ライブ「放送禁止2015」 [DVD]

カンニング竹山 単独ライブ「放送禁止2015」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: リバプール
  • メディア: DVD


内容紹介
ストレスのたまった大人たちに贈る 爽快ライブ! !
テレビでは絶対にできないテーマを竹山独自の目線でえぐるネタが必見の、カンニング竹山のネタライブ第8弾。
「禁断の人物とコンタクトを取っている」という告知でチケットは全日即完売。
竹山が笑いとともに巻き起こす“事件"の目撃者になってみては…?
毎年業界も大注目のこの人気公演を、ぜひDVDで堪能してみてはいかがだろう。

2015年版がなかなか出ないのでおかしいと思っていた。
ああ、やっと出たと思った即完。
そしてちょっと気付いた。
「あれ?今までポニーキャニオンだったのに今回違うな。」
チケットが即完するライブのDVDが、
それほど売れないわけはないだろうし、
このライブは例えDVDでも一度観たらくせになる。
なぜポニーキャニオンがやめたのか?

内容を観てわかった。
今回笑いは少ない。
最初はTV局やTV番組へのdisりから始まり、
「禁断の人物」とのコンタクトと取材。
それはもう絶対に放送できないし、
事と次第によってはTV局を敵に回す。
特にフジテレビ「グッディ!」を攻撃しまくっているのだ。
ご多分に漏れずポニーキャニオンはフジテレビ系列。
今回のライブDVDも音が消されている部分(実名)があり、
ここまでやったらそりゃポニーキャニオンも手を引くなと。
そして「禁断の人物」の紹介による5人の取材。
現実の犯罪に関係した事も扱っている。
これをDVDにするには、
それなりに覚悟を決めた会社である必要はあっただろう。
正直販売会社のラインナップを観ると、
この作品が異彩を放つ存在だ。

しかしながら、
本家の「グッディ!」の方ではまだコメンテーターをやっているので、
プロデューサーたちが太っ腹なのか、
或いはそれだけの価値をカンニング竹山に認めているのか、
実際番組を観ることがない私にはわからない。

今回は笑いは少ないし、
むしろ現実の厳しさとか、
本当の意味でしくじっちゃった人たちが出てくるので、
観客もある意味引いている。
でも真摯に語る言葉の端々から、
彼がやりたいことは「放送禁止」であり、
それは即ち笑いを取るという事ではないのだと言うことを感じる。
TVやラジオが放送できない現実を、
自ら足を運んで話を聴いて、
彼なりの答えを導き出して来年の「放送禁止」に繋げる。

もちろん笑いを期待していた。
けれど彼が真摯に取材相手に向かい合って、
勉強もしてこの舞台に繋げたこと、
むしろそのことの方が「すごいな」という気持ちになり、
最後には感動にさえなる。

最初から最後までの爆笑を求めるなら無理があるが、
回数を重ねること、
年齢を重ねること、
それによって「放送禁止」も変わっていく。
それで良いと思う。
いつまでも同じことをやっていても仕方ない。

ひと言、
圧巻の取材だった。

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