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「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」 [Amazon Prime Video]




聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア [Blu-ray]

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Blu-ray


身勝手な主人公のセリフ、神の目のように上部から俯瞰し捉えられる構図、心理的圧迫感や苦悩を深めるクラシック音楽の配置など、独特の間と編集でつくられた ランティモスの個性が炸裂した作品!
コリン・ファレル×ニコール・キッドマン:オスカー俳優の豪華共演による、あなたの常識を覆す新感覚スリラーが日本に上陸! !
<第70回カンヌ国際映画祭 脚本賞受賞>
ストーリー
心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンには、もう一人、気にかけている少年がいた。その少年を家に招き入れたときから、家族のなかに奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、這って移動しなければならなくなる。そしてスティーブンはついに容赦ない究極の選択を迫られる…。

「哀れなるものたち」の勢いを駆って、
前から観なくちゃと思っていたものを一気に。

A24のホラー、スリラーってとにかく薄気味悪い。
理由はわからない状態で、
理不尽なことに悩まされて、
多分それは内面の問題なのだろうけれど、
安易にことを片付けようとしようとして、
実はどんどん面倒に絡め取られていく因果。

ヨルゴス・ランティモスという人も、
そもそも理不尽な世界を描く人だけど、
本作はものすごい理不尽の塊。
バリー・キオガンが出てきた瞬間、
その理不尽が我慢に満ち満ちて、
理路整然と知的な雰囲気に満ちた、
主人公の家庭に少しずつ穴を穿つ。
あの青い瞳で冷徹に観察し、
少しずつ少しずつ本性を現していく。

主人公の息子、
目を見た瞬間に「あれ?この子知っている」と思ったら、
「ミッド90s」の子だった。
選ばれた子。
逆に選ばれなかった子。
その残酷さがエグすぎる。

古い作品だし、
もう奇妙な迷作として名高いから、
A24好きなら見るしかない歳か言えないけれど、
どうせ見るなら、
エメラルド・フェネル監督の「ソルトバーン」と一緒に観ると良いよ。

あの少年がこういう風に育ったとなったら、
なんとなく納得できるよ。
その後あの両親の元に養子に行ったとか。

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