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インディジョーンズ&ハリソンフォード TIMELESS HIROES [Disney+]



ハリソン・フォードの俳優としての足跡と共に、
彼が如何にインディ・ジョーンズを大事に思い、
最後のインディを演じるまでの思いを、
関係者の証言を交えながら、
彼の素顔と言葉で語られていくドキュメンタリー。
何気なくDisney+をつけて、
番組を探っていたら見つけちゃった。
そして即見ちゃったw。

ハリソン・フォードの評価というのは、
ハン・ソロとインディ・ジョーンズという二枚看板によって、
俳優として非常に低く評価されてきたと思う。
所詮ブロックバスターの役者だろうと。
まぁこういうタイプのヒーローを二役も持っていると、
大抵は潰れていく役者が多かったと思う。 
でもハリソンは違った。
彼は遅咲きの役者だ。
遅咲きだったからこそ、
その後の彼の作品選びは慎重に、
自分の俳優としての力を発揮できる作品になって行く。

今も思い出す。
「刑事ジョン・ブック 目撃者」。
ヒーロー以外の顔のハリソンを、
確か銀座の映画館で観た。
「この人はただのアクション俳優じゃない」。
感情を抑えた演技と爆発する瞬間、
圧倒されてスクリーンに見入っていたことを思い出した。

最近では「エクスペンダブルズ3」に出てきたとき、
楽しんでハン・ソロをなぞるような演技を見せて、
それは胸のすくような爽快感を覚えた。

彼はファンを顧客と考えていると言っていたが、
まさしくカスタマーサービスとして、
どうしたら顧客が一番喜ぶか、
それを第一に考え尽くしているのだろう。
それは79歳になっても変わらない。
79歳でアクションまでこなす、
とんでもないサービス精神の持ち主。
最高過ぎてもう彼にまた惚れ直してしまった。


「エクスペンダブルズ ニューブラッド」でのスタローンのように、
(背景に複雑な製作過程があるのは承知しているが)
「もうそこにいるだけで良いのよ、バーニー。」もありだが、
それにしてもやっぱりそれはそれで辛い。
やっぱり私たちがヒーローに求めるものは、
そうじゃないのよ。
「ヒーロー健在」というところを見せてほしいし、
それは肉体的なことじゃなくて、
そのヒーローが持っている精神性の問題。
それをハリソンは確実にわかっているし、
それを自分で確実に体現している。

あらためて40年以上を振り返ると、
彼がとてもハンサムであることに気付かされる。
長年彼のファンだけど、
今更ながら野性味もありながら、
なかなかに端正な顔立ちだとわかる。
そしてスターとしてのオーラがあることも。
あのハン・ソロの不適な微笑みは余りにも魅力的。

彼はまだ引退しない。
まだこれからも俳優を続けると言う。
年齢を経たからこそ演じられる役、
その役を演じることもまた、
彼の顧客に対するサービスなのだろう。
真摯に顧客に向かい合うからこそ、
彼の誠実さが人を惹きつける。
あんなにチャーミングな80歳、
他にはいないかもしれないな。

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