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「季節のない街」 [Disney+]



【あらすじ】
”ナニ”から12年――この街には、”ナニ”で被災した人々が身を寄せる仮設住宅があった。
今もまだ、18世帯ものワケあり住人が暮らしていたが、月収12万超えると「即立退き」とあって、皆ギリギリの生活を送っていた。
主人公の半助こと田中新助は、街で見たもの、聞いた話を報告するだけで「最大一万円!」もらえると軽い気持ちで、この街に潜入する。
だが、半助こそ”ナニ”によって何もかも失い、ただ生きているだけの男だった。
しかし、ギリギリの生活の中で、逞しく生きるワケあり住人らを観察するうち半助は次第に、この街の住人たちを好きになっていく。
そんな中、仮設住宅が取り壊されるという噂が街に流れはじめるのだが......。

「どですかでん」 
日本映画を多少知っている人なら、
黒澤明のこの映画の名前を知っていると思う。
私もその一人。
しかし未見。
黒澤明を順番に観ようと思ったら、
あまり優先順位は高くないように思う。

その「どですかでん」と同じ原作、
山本周五郎の「季節のない街」をクドカンが脚色、脚本、監督。
今時めちゃくちゃ贅沢なドラマ。
おまけに俳優も端から端まで宮藤だん好みの、
最高の俳優づくし。
音楽は大友さん。

何が参ったって、
猫役に皆川猿時さんを配しちゃうことw。 
もうこれがたまらないw。 
すごいなぁと思うのは、
台詞も登場シーンも多い主役3人より、
余程主役感があるというか、
場をさらっていくというか。
あと三浦透子。 
彼女も口数が少なくて、
薄倖で辛い役柄なのに、
どこかユーモラスで可愛くて、
なんとなく庇って守ってあげたい存在。
仲野太賀は安定の苦労する兄ちゃんだし、
渡辺大知はやさしすぎて苦労性だし、
池松壮亮は正体不明ながらとぼけているし、
「どん底」で「季節のない街」で、
やっぱりクドカンワールドだし。

笑いながら、 
ジンとしながら、 
キュンとして、
なんか時々腹立たしくなって。

ドラマは面白いんだけど、
日本社会って最低だよなーって思っていた。

あんまり考えすぎずに観れば、
ただ面白く終われるけど、
やっぱり腹の底に何かが残る。
消化するのには何回か観たいから、
配信ドラマとして成功だろうな。

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