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「三拍子の娘」 [マンガ]


三拍子の娘 (1)

三拍子の娘 (1)

  • 作者: 町田メロメ
  • 出版社/メーカー: eBookJapan Plus
  • 発売日: 2021/04/09
  • メディア: Kindle版



三拍子の娘 (2)

三拍子の娘 (2)

  • 作者: 町田メロメ
  • 出版社/メーカー: eBookJapan Plus
  • 発売日: 2022/07/22
  • メディア: Kindle版



私たち、親に捨てられちゃったけど、結構楽しく暮らしてます。流されやすい長女・すみ、自由気ままな次女・とら、優等生だが謎多き三女・ふじの折原三姉妹。決して完璧な3人じゃないけど、私たちには私たちのリズムがある。ワルツのように軽やかに、日々の暮らしはこんなにも、強く、楽しく、愛おしい。

宇垣総裁おすすめの一作。

多分年代が違うので宇垣総裁は気づかないだろうけど、
この3人娘の構成、
「やっぱり猫が好き」にとてもよく似ている。
しっかり者で心配性の長女、
マイペースでちょっと変わっている次女、
飄々としているけれどちょっと感じやすいところもある三女。
まぁ「海街diary」でも似たような感じで、
3人娘の役割というか、
背負わされた宿命とか責任とか、
位置づけとかいろんなものでそうなるものなのか。
でも何となく「やっぱり猫が好き」が一番近い。

父親が宣言して失踪。
残された娘たちは一度バラバラになるけれど、
長女の努力で3人そろって暮らせるようになる。

日々の出来事はなんてことはない。
でもなんてことはないそんな日々が愛おしい。
互いの違いを受け入れながら、
互いの違いに腐心しながら、
互いの存在を尊重して生きる3姉妹。
あるようでなかったこういう漫画。
モノクロではなく、
紅色を使った絵柄もなかなかに個性的。
色が溢れているのと違って、
紅色の使い方を気に留めてみたりする。
そんな楽しみ方もできるし、
ただただ個性あふれる姉妹たちを楽しむこともできる。

父親も悪い人ではないし、
実はその気持ちはとても理解できたりもする。
だけど姉妹たちの思いも理解できる。
深刻な設定の割には深刻な話は少なくて、
かなりくすっと笑いながら読めるのに、
心のどこかに何かが引っ掛かりながら読み進む。
この複雑な思い、
もうすでに癖になっていて感情移入。

今ならいろんな電子書籍サイトで、
お試し版が無料で出ているので、
ぜひとも試しに読んでみて。


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