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「マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考」 [本]


マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味

マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味

  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2022/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


MCUが起こしたサウンドトラック革命!
MCU作品はヒーローたちの個性が光る“アクション"や“人間ドラマ"が魅力的だが、同時にヒーローたちの活躍に彩りを与える“音楽"もまた魅力の一つと言える。オリジナルの劇伴や歌だけでなく、往年の名曲を取り入れるなど、それぞれの作品の個性をより色濃く際立たせている。本作ではフェーズ1〜3の23作品で使用された140曲以上に及ぶポップミュージックの背景や選曲意図を徹底考察!その選曲の意図や効果について、作品ごとに様々な角度から徹底的に分析・考察する!
「ポップミュージックと映画を結びつけ、両者に橋を架けること。映画の歴史全体に照らしても、50年分の華々しい達成のあとでさえ、マーベル・スタジオが今行っていることは、特別で大きなものだと私たちは考えています。のちに「マーベル・シネマティック・ユニバース」と呼ばれることになる映画シリーズが2008年に始まったとき、つまり『アイアンマン』が公開されたとき、開巻いきなり響きわたるハードロックがすべての変化の始まりでした。そこにはすべての予兆が含まれていたと、今ならはっきりとわかります」(本書まえがきより)

マーベルをつまみ食い的に観てきた、
要するに順番無視で観てきた。
単体が単体として成立する物語も多いだけに、
それでも充分に面白可笑しく観られてきた。
「この世界観は子供だましじゃない。 
 これは壮大なユニバースの物語だ」
そう気付いたのはかなりフェーズ3が押し迫ってからの話で、
そこまで適当にしか観ていなかった自分は、
印象的なポップミュージックには気付いていたが、
熱狂的にはまるほどではなかったのは物語同様。

で、この本が出ることになって、
「こりゃゆっくり読んで、
 ことあらば本編を見直さなければ」と。

ありがたいことにフェーズ1から順番に、
音楽と場面を振り返ってくれるので、
私のようなつまみ食いファンには非常にありがたい。
時系列で整理ができるので、
これがめちゃくちゃありがたいのである。
とはいえ、
未だ「アントマン」2作は未見なのだがw。
特にロマンティックなシーンや、
緊迫したシーンで流れるポップミュージックの歌詞の意味、
これが実に響いてくる。
「そんな意味があったのか」
もうそれだけでまた胸キュンである。
読んでいる途中で映画を観たくなるので、
もう一度全部を振り返りながら読みながら観る、
そう言う愉しみ方もありな一冊で、
何度も美味しい思いができてしまう。

英語ネイティブではない自分には、
こうした解説本があってこそ、
より一層深くマーベルを楽しめるというもの。
だからこそこの一冊は高くない。
何度も反芻できるだけに安いくらい。



それにしても、
町山さんは「アメリカ人は歌詞なんか聴いていない」って言っていたけど、
マーベルのよく考えられたこの曲あて、
もしかしてわかっていない人も多いのかしら?

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