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「ぼくのお父さん」 [マンガ]


ぼくのお父さん

ぼくのお父さん

  • 作者: 矢部 太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



内容紹介(出版社より)
『大家さんと僕』の著者が実の父を描く、ほのぼの感動の家族漫画。ぼくの「お父さん」は絵本作家。ずっと家にいて、一緒に遊び絵を描く。いつでもなんでも、絵に描く。夕飯に出た旬のタケノコを食べずに、絵に描く。そしておかずは冷めていく……。ふつうじゃなくて、ふしぎでちょっと恥ずかしい。ただの変わり者? それともーー。なつかしい「あの頃」を思い出す、全編オールカラーの最新作!

いつもながら乗り遅れw。 
読みたくなったのは砂鉄さんのプロファイリング。
いくらご近所さんとはいえ、
マンガから実家をほぼ特定したことに興味を惹かれ、
どんな内容がかかれているのかなーって。
そしてインタビューで語られるお父さんや、
家の話に心惹かれて。

予想通りというか、
予想以上というか、
やはりお父さんは世間一般で言うところの、
「普通のお父さん」とはちょっと違っている。
もちろんサラリーマンじゃない時点で違うのだけど、
絵本作家という職業柄なのか、
あるいはお父さんの感性が絵本作家を選ばせたのか、
ちょっとどころかかなり素敵な人だ。
こういう感性のお父さんを否定する部分もありながら、
その感性のもとで育ったからこそ、
矢部太郎という人もまた、
ちょっと人とは違う感性で生きているのだとわかる。
芸人として散々いじられてきたことも、
相方のいろいろなことにもまっすぐ向き合うことも、
今までたくさん見てきた芸人矢部太郎の基礎は、
このお父さんの純粋でまっすぐな感性と価値観に裏打ちされている。
そんな矢部太郎という人間だからこそ、
大家さんのようなまれな女性と出会うことができ、
そこで素敵な時間を過ごすこともできたのだ。

子供の頃って誰でもそうだと思うけれど、
自分の親が「特別」なのが恥ずかしかったりする。
「みんなと同じ」に安心したり、
その方がいいっていう不思議な刷り込みと思い入れがある。
でも大人になって初めてわかる、
「特別」なお父さんやお母さんの素敵さ。
「普通」じゃなかった親を持つことの影響力。
振り返れば素敵な出来事、思い出。

違う意味で「特別」な親を持った私は、
こんなお父さんがうらやましい。

でもけっこう周りは大変だよねw。

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