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「ムーラン」 [ストリーミング]


<ストーリー>
愛する父の身代わりとなり、男性と偽って兵士となったムーランは、家の守り神である“不死鳥"に見守られながら、厳しい訓練と努力を重ね、驚くべき戦闘能力を開花させていく。闘いの日々の果てに、彼女を待ち受ける運命とは?そして、“本当の自分"と“偽りの自分"の間で葛藤する彼女が最後に下す決断とは…?

ドニー・イェンが出ていたのは知らなかったので、
彼の登場で一気に得をした気分に。

しかし。
これはダメだ。
東洋人の口から出てくる英語の台詞、
おまけに色合いがいくらマネをしてみても、
これは西洋人が考える東洋の様式美と色であり、
全く香港や韓国で作られる東洋の映画とは違う。
香港映画や韓国映画で登場人物が英語を喋っても、
それほど違和感を覚えないのだが、
さすがに中国を舞台にしたフィクションの時代劇で、
全編英語で埋め尽くされるのは余りにもそぐわない。
そして「中国=派手」とでも定義されたかのような、
色合いの使い方が余りに空々しい。
まぁファンタジーなのだから、
こちらもマジになって観なければいいのだろうが、
一度感じてしまったものは仕方ない。
そうなると物語に没入することはできない。

コロナ禍さえなければ、
全世界で大々的に後悔されるはずだった本作。
劇場公開されたのは中国のみ。
しかしろくに宣伝もされず興収も良くなかった。
観客の安全を考慮してストリーミング配信のみに踏み切ったディズニーだが、
確かにそれなりに客は呼べただろうし、
劇場のスクリーンなら世界観に浸ることも、
壮大なスケールもものを言っただろうが、
「家のTV」という環境は何とも現実的で、
ファンタジーに浸るには不向きなことも不幸だった。

悪い映画ではない。
ディズニー作品としてはそこそこの評価だろう。
しかし東洋人から観ると冷める。
そこが一番の問題だ。
実写化は必要なかったかも知れない。

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