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「アドルフに告ぐ」 [マンガ]


アドルフに告ぐ 1

アドルフに告ぐ 1

  • 作者: 手塚治虫
  • 出版社/メーカー: 手塚プロダクション
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Kindle版



アドルフに告ぐ 2

アドルフに告ぐ 2

  • 作者: 手塚治虫
  • 出版社/メーカー: 手塚プロダクション
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Kindle版



アドルフに告ぐ 3

アドルフに告ぐ 3

  • 作者: 手塚治虫
  • 出版社/メーカー: 手塚プロダクション
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Kindle版



アドルフに告ぐ 4

アドルフに告ぐ 4

  • 作者: 手塚治虫
  • 出版社/メーカー: 手塚プロダクション
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Kindle版



アドルフに告ぐ 5

アドルフに告ぐ 5

  • 作者: 手塚治虫
  • 出版社/メーカー: 手塚プロダクション
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Kindle版



言わずと知れた手塚治虫の名作。
いや、もしかすると評価は様々だったかも。
かつて途中まで読んだけれど、
なぜか途中で投げてしまった。
それがなぜか急に読みたくなって、
電子でオトナ買い。
とはいえたかが知れた価格ではあるけれど。

日本とドイツを股にかけ、
「アドルフ」という名を持つ、
ユダヤ人と日本とドイツのハーフと、
ドイツ人の顔をしてユダヤ人のルーツを持つ3人。
これが運命に翻弄されながら、
因縁と奇妙な縁で結ばれて行く。

晩年の作品なので、
途中休載を挟んだ関係で、
最後はかなりいろいろと端折っているらしい。
確かに最後の展開がいきなりで、
かなり急いで話が終わっていく。
そこに違和感は覚えたが、
やはりそこは手塚治虫、
深いし重いし人間の運命の不可思議なところを、
描いているからやはり面白い。

もはやクラシックの名作であり、
多くの人が読んでいる作品。
どこがどうなんて、
自分が語れる余地などない。
ただ一つだけ。
アドルフ・カウフマン。
彼は日独のハーフだったこともあり、
かつユダヤ人に関わったこともあって、
一番運命に翻弄されたのだと思う。
だから彼が最後に見つけた生きる場所で、
家庭を持ったことは良かったと思った。
ただそれが彼の最後の行動へとつながり、
そして数奇な運命に終止符が打たれる。
ドイツ、日本、ユダヤの血にまみれ、
時代とは言え余りに過酷な人生。
その彼に安住の地がなかったことが哀しい。
それが彼の選んだ道とは言え。

歳を取ったからか、
最近手塚治虫の作品を無性に読みたくなる。
余りにも膨大な作品数だけに、
何を読むべきか、
じっくり考えながら読もうと思う。


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