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「ワタシは最高にツイている」 [本]


ワタシは最高にツイている (幻冬舎文庫)

ワタシは最高にツイている (幻冬舎文庫)

  • 作者: 小林 聡美
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより)
ささやかな出来事が簡単にシアワセにしてくれる。笑えて味わい深いエッセイ集。

大好きな女優なのだけど、
なぜか今まで一冊もエッセイ集を読んでいなかった。
(旦那の方は読んでいるのに)
普段はのんびりのほほんと見えるのに、
テンパったときの演技との落差が面白くて、
そのくせどこか芯がしっかり通っている感じ。
「やっぱり猫が好き」のきみちゃんが印象強くて、
どうしても同一視しちゃうのは仕方がないところ。

さて肝心の文章。
面白い。
とにかく日常の描き方が、
目に見えるように描写されているのだ。
それはもう、
流石に女優さんだからこそなんだろうけど、
女優をしていないときは一主婦だという事実と落差を、
ペットとの生活(夫との生活は意外と少ない)とともに、
親近感たっぷりに描かれている。
自宅庭のモッコウバラとの格闘は、
涙なしには読めない面白さ。
ほぼ同い年なので、
経験してきた時代が重なるのも共感を覚える要因だろう。
女優をしていないときは、
意外とちゃんと普通の主婦なんだというのも、
なかなかに興味深く新発見だった。

「かもめ食堂」で訪れたフィンランドのこと、
「めがね」で訪れた与論島のこと、
自分が好きな映画を撮っていた背景が読めるのも、
大変に面白く何とも味わい深い。

本人のキャラクター同様、
抱腹絶倒の大爆笑ではなく、
ちょっとしたところでクスリとニヤリとできるところがgood。
人間くさくてとてもよろしい。
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