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「わたしのマトカ」 [本]


わたしのマトカ (幻冬舎文庫)

わたしのマトカ (幻冬舎文庫)

  • 作者: 片桐 はいり
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより)
北欧の国で出会ったのは薔薇色の頬をした温かい人たちだった。旅にまつわる名エッセイ。

「かもめ食堂」撮影時の滞在記。

ワタシは最高にツイている (幻冬舎文庫)

ワタシは最高にツイている (幻冬舎文庫)

  • 作者: 小林 聡美
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 文庫


この本と併行して読むと面白い。

荻上監督も含めて、
出演者一同が魅了されたフィンランド。
「何もしないでカフェで過ごす。」
そんな姿が似合うというフィンランドは、
片桐はいりという女優にはどんな国だったのか。

最高に面白いのは、
「ファームステイ」である。
普通女優がこんなことを考えるだろうか?
言葉もろくに通じない旅先で、
「ホームステイ」ならぬ「ファームステイ」である。
つまり一般的な農家に泊めてもらうなんて。
もっともそこが片桐はいりらしいところとも言えるわけで。
ここで起こるハプニングの数々は抱腹絶倒。
小心な人にはちょっと経験できないスゴイ面白さだ。

もともと型にはまらないタイプの人なのだろう。
旅先でも独自の哲学があって、
自分なりの「暮らし方」を、
肌で感じ取って積み重ねていくようである。
でもまぁ概ね「人」というのは、
どこの国でも外国人には優しいという寛容というか、
それに乗っかっていくと、
意外なほどに快適に暮らせるものなのかも知れない。
(日本人は未だこころが鎖国している人もいるけど)

ほんの少し飯島奈美さんのエピソードが出てくる。
そこで語られる奈美さんの言葉が深い。
奈美さんらしいと言うか何というか。
フードスタイリストの視点ならではかもしれない。
いや、本当に日本人はスゴイのだ。
何がスゴイかは、
是非本文を読んでわかっていただきたい。

久しぶりに「かもめ食堂」が観たくなった。
そして、
言葉は通じなくてもフィンランドに行ってみたくなった。
でもそんな長期休暇は取れないので、
行くときは退職したときですねぇ。

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